株式会社モンスターラボが新しい生成AIソリューションを導入
株式会社モンスターラボ(本社:東京都渋谷区)は、2023年10月より生成AI技術を活用した新サービス『Chat Knowledge Lab』の提供を開始しました。このソリューションは、企業が自身の持つナレッジを、チャットツールを介して簡単に引き出せるナレッジマネジメントシステムの開発と導入支援を手がけており、特にユーザーの体験を重視しています。
背景
モンスターラボでは、2023年10月から社内で「ChatRKL」という検索システムを運用しており、ChatGPT機能を使って過去のプロジェクト情報をSlack上で呼び出すことが可能です。また、2024年9月からは新たに「ChatPortal」を開発し、社内規則や手続きのマニュアルを検索可能にする計画も進めており、両者を関連づけた実証実験が行われています。これにより、一定の成果が得られ、様々なユースケースが期待できることが確認されました。
ソリューションの提供内容
『Chat Knowledge Lab』は、各企業が元々保有しているナレッジを最大限に活用できるよう設計されており、特にコストを抑えた柔軟なカスタマイズが可能です。具体的には、以下のプロセスで支援が行われます。
1.
現状分析および要件定義
企業におけるナレッジ資産の整理からスタートし、既存システムとの連携、ユーザーニーズの把握を進めていきます。この段階での情報整理は、システム導入時の成功に直結します。
2.
システム設計・開発(アジャイルアプローチ)
要件に基づき生成AIを活用したナレッジ検索モデルを設計し、迅速にプロトタイプを開発します。ユーザーのフィードバックを基に継続的に改善が行われるため、必要な機能が逐次追加されていきます。
3.
導入・トレーニング・運用サポート
システムが本番導入された後は、組織内での普及を推進します。具体的には、ユーザー向けのトレーニングやガイドライン提供、サポート窓口の設置などが行われ、将来的には内製化体制の構築も支援されます。
ユーザー体験の向上と効率化
例えば、社内でのナレッジ検索にかかる時間を約90%も削減することに成功しており、海外拠点の要望に応じて英語版も導入した結果、利用率は約1.9倍になったそうです。また、個別対応業務が減少することで、従業員の自己解決能力が向上し、社内コミュニケーションも活性化しています。
企業のデジタル変革支援を目指して
株式会社モンスターラボのAPAC CTO、平田大祐氏は、企業内のナレッジを活用することが多くの組織にとって課題であるとし、『Chat Knowledge Lab』を通じて業務の効率化や新たな価値創出に寄与したいと語っています。加えて、システムの提供だけでなく、知的資産を最大限に引き出す方法を模索しています。
会社概要
モンスターラボは、日本国内においてデジタルコンサルティングを提供しており、企業のデジタル領域の課題を解決するために、最新のテクノロジーと集積された知見を活かしながら変革を推進しています。この新しいソリューションとその背景、成果に関するより詳細な情報は、公式ウェブサイトにアクセスすることで得られます。