埼玉県立川口工業高校がEプランと連携、革新的な清掃活動へ

埼玉県立川口工業高校が株式会社Eプランと提携し、清掃活動に革新をもたらす取り組みを開始しました。5月30日、「ごみゼロの日」に締結された産学連携協定に基づき、同校の掃除部はEプランが開発した高機能なスーパーアルカリイオン水生成装置「UF15α-CU-RO」を無償で提供されることになりました。

このe-WASHは、pH12.5の高アルカリ性を持つ清掃水であり、安全性が高く、洗浄力に優れています。99.83%が純水でありながら、合成界面活性剤や有害な化学物質に依存せず、様々な汚れやウイルス、細菌を効果的に除去できることが特長です。埼玉県立川口工業高校では、この清掃水を掃除部の活動に取り入れ、校内の清掃活動だけでなく、技術の実践的な学びにも活用していく予定です。

提携のきっかけは、掃除部の先進的な取り組みがメディアに取り上げられたことでした。Eプランの代表者は、掃除部顧問にメールを送り、e-WASHの試験的な提供を行い、その効果を確かめた結果、正式に装置を貸与する運びとなりました。掃除部の部員たちは、e-WASHを用いてまずは校内一斉清掃を行い、その際に得られた非常に高い効果に感動し、清掃の効率や手軽さを実感しました。

今後は、この生成装置を使い、掃除部の活動はさらに充実させる予定です。合成界面活性剤を極力使用せず、浄化された水を使用することで、環境負荷を低減し、清掃活動が海洋や河川の保護にも寄与することが期待されています。また、洗浄後の水の排出を少なくし、プラスチックごみを減少させる取り組みも進められます。これにより、人に優しいだけでなく、地球環境にも配慮した取り組みが実現します。

掃除部の活動は、校内のクリーンな環境を保つために非常に重要な役割を果たしています。部員たちは、日常的に教室や廊下、トイレなどの清掃を行い、環境維持のために努力しています。特に東京都のSDGs教育に合致した活動を行っている点も評価されています。部員からは、洗剤の有害性に心を痛めている声もあり、e-WASHを導入することがこれらの課題解決に繋がったと考えられています。

埼玉県立川口工業高校は、昭和12年に創立された伝統ある工業高校であり、地域産業の発展にも寄与する人材の育成を目指しています。独自の教育理念のもと、生徒たちは実践的な技術と環境への意識を養うことができる環境に身を置いています。また、さまざまな技術を駆使しながら、清掃道具の改良や創作にも取り組んでいます。将来的には、これらの活動が学校のさらなる発展へとつながることが期待されます。

このように、埼玉県立川口工業高校とEプランの提携は、環境への配慮をしながら効果的に清掃を行う新たな方法論を示すものとなっています。今後の展開に目が離せません。