ライオンが「コーチングHQ」を導入
ライオン株式会社が株式会社HQの「コーチングHQ」を導入し、新たな人材育成施策を開始すると発表しました。これは、同社の中長期経営戦略「Vision2030」に基づいたジョブ型人事制度との連動によるもので、専門性の向上を図ることを目指しています。
導入の背景
ライオンは、専門性の高い人材を育成するために「職群」という職種横断的な分類を設定しています。この制度により、専門領域に基づいたキャリアパスと能力開発を行うことが可能となり、2025年には本格的運用が始まります。しかし、これまで実施してきた研修やeラーニングにはいくつかの課題が残っています。具体的には、学んだ内容が定着せず、実際の業務に結び付かないという点です。さらに、個々の社員に対する深いフォローが難しいという問題もありました。
こうした課題を解決するため、ライオンはコーチングに注目しました。コーチングが提供する、思考の言語化や深い内省を促すセッションは、社員が自分の考えを整理し、行動に結び付けるための有効な手段であると判断したのです。
導入の決め手
ライオンが「コーチングHQ」を導入するにあたっての理由は以下の通りです。
1.
コーチングの民主化への共感: HQが掲げる「コーチングを日本社会に普及させる」というビジョンに強く共感。
2.
圧倒的な低価格: 1回のセッションは5,000円から受講可能で、60分間に設計されているため、より効果を高めることができます。
3.
有資格コーチ陣: 様々な経歴を持つ高レベルなコーチからマッチングできる点が魅力的です。
4.
高い満足度: セッション受講者へのアンケートによると、「大変満足」と回答した人は57.7%に達し、「やや満足」が34.6%という高評価を得ています。
5.
自在なテーマ設定と柔軟な受講時間: 各社員の問題設定に応じたテーマ設定と、24時間前までのキャンセルが可能というフレキシブルな受講体制が支持されました。
今後の展望
ライオンのコーポレートコミュニケーションセンター部長である山岸理恵子氏は、コーチングの導入に期待を寄せています。彼女は、「社員が学んだスキルを定着させ、個々の傾向に合わせた支援ができる点が重要だ」と述べており、コーチングを通じて今後の業務に生かせるスキルの習得に寄与することを望んでいます。また、ビジネス開発センター統括部の高橋潤氏も、日々の業務において得た知識が行動に結び付かないことを懸念しており、コーチングを通じてそのプロセスを解消できると考えています。
コーチングHQについて
「コーチングHQ」は、法人向けの本格的なコーチングサービスであり、特に費用対効果に優れたプランを提供しています。社員一人ひとりが自律的に専門性を発揮できるようになることが、最終的には組織全体のパフォーマンス向上につながるとHQは期待しています。これからもライオンは、社員がより良い環境で成長できるように、コーチングの普及を積極的に行うことで、企業価値の向上を目指していきます。