DX推進の現状
2024-08-07 07:19:34

企業のDX推進における新たな変化とその課題とは?

企業のDX推進における新たな変化とその課題とは?



デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が高まる中、株式会社INDUSTRIAL-Xが2024年に実施した「DX推進における課題と意向調査」によると、企業におけるDXの推進が進展している一方で、取り組む企業とそうでない企業の二極化が進行していることが明らかになりました。この調査は、今年6月と昨年上半期のデータを比較することで、企業のDX対応状況の変化を浮き彫りにしています。

DX推進への期待と実際の課題



調査結果によると、DXに期待される効果として最も多いのは「コスト削減」で、63.1%の企業がこれを挙げています。また「品質・操業改善」が36.6%と続きます。これらの項目は、2020年以降、連続してトップに位置しており、企業がDXを推進する上での主要な目的であることが示されています。しかし、昨年と比較すると、売上の向上や新規事業の拡大に対する期待もわずかに増加しており、DXへの取り組みが従来の効率化から、企業成長への寄与へとシフトし始めているかもしれません。

しかし、DX推進には多くの課題が残ることもわかりました。「推進・導入する人がいない」と答えた企業は20.4%、ツールを導入したものの「運用できない」という声も22.3%あり、拍手喝采を得られていない状況が浮かび上がります。これにより、全体的に課題に対する意識が高まっていますが、その中で突出した課題は見られません。

DX人材の確保が急務



特に注目すべきは今後の検討事項で「DX推進人材の確保・育成」が31.9%と、過去3年間で最も重要とされ続けていることです。これからの企業にとって、優れたDX人材の確保と育成がネックとなっていることが読み取れます。特に中堅・中小企業では「大きな投資が不要なDXの仕組み」にも31.9%の関心が寄せられており、資本力の格差をいかに埋めるかも重要なテーマとなっています。

DXの推進セミナー開催



更に、INDUSTRIAL-Xは8月29日に、DX調査レポートをもとにした解説セミナーを開催します。昨年同様、クロス集計や分析を行った担当者が、業界別・企業規模別のDXに関する課題や戦略を解説する予定です。このセミナーでは、DX推進における最新のトレンドや企業価値向上のための戦略を学ぶ貴重な機会となるでしょう。

開催概要



このように、企業のDX推進は進展しているものの、その背後には多くの課題も存在します。今後の人材育成や効果的な運用のための対策が急務とされ、次世代型のビジネスモデルを実現するには、より多くの企業が慎重に取り組む必要があります。デジタルトランスフォーメーションは企業の未来を左右する大きな要素であり、これを如何に乗り越えるかが、今後の競争優位性を生む鍵となるでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
株式会社INDUSTRIAL-X
住所
東京都港区西新橋3丁目25-31愛宕山PREX 11F
電話番号

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。