双日が米国でバイオメタン事業を展開
双日株式会社は、100%子会社である双日米国会社を介して、米国のバイオメタン製造・販売に特化したFidem Energy LLCに出資しました。これにより、同社は新たな持分法適用会社として、米国におけるバイオメタンの製造および販売事業に参入します。
Fidem Energyの取り組み
Fidemは、米国南東部を基盤とし、特にバイオメタンの製造と販売を手掛けています。埋立地由来のバイオメタンを扱い、創業以来30年以上にわたり培った廃棄物処理および埋立地運営の経験を活かして、多様な事業を展開しています。現在はテネシー州にてバイオメタン製造プラントが稼働中であり、今後も複数の埋立地でプロジェクトの開発を進めていく計画です。
バイオメタンは、都市廃棄物の埋立処理過程で自然に生成されるバイオガスから精製されたクリーンエネルギーです。これまでの米国での人口増加や経済の活発化に伴い、廃棄物量も増加する見込みであり、バイオガスは長期的に安定したエネルギー源として期待されています。
現状、米国内で生産されたバイオメタンは輸送用燃料など様々な産業に活用されており、2025年の需要は前年比24%増と予測されています。これはエネルギーの安全保障や、化石燃料の代替としての役割を踏まえた脱炭素化の観点からも、需要増が見込まれるためです。
双日の戦略
双日は本事業を推進することで、Fidemのバイオメタン開発・運営の専門知識と、自社の長年の事業開発の知見、さらにはグローバルなネットワークを組み合わせ、米国全土でのバイオメタン事業の拡大を図る計画です。さらに、日本やアジアの他地域への供給も視野に入れています。
また、双日は中期経営計画2026の中で、グリーントランスフォーメーションを重要な戦略として掲げており、今回のバイオメタン事業はその一環に位置付けられています。特にインドでの先行事業も視野に入れ、持続可能な収益基盤の確立を目指し、脱炭素化に貢献する姿勢を貫いています。
Fidem Energyの概要についても触れておきます。Fidem Energy LLCは、米国テネシー州クリーブランドに本社を置き、Ben Johnston氏が代表を務めています。この会社は、バイオメタンの製造と販売に特化しており、今後の成長が期待される企業です。
双日の新しい挑戦が、クリーンエネルギー市場にどのような影響をもたらすのか、今後の動向に注目です。