退職者との新たな絆を築く『アルムナイ 雇用を超えたつながりが生み出す新たな価値』
近年、アルムナイという言葉がまたたく間に広まりを見せています。これは、職場を退職した人々、いわゆる「退職者」を指します。しかし、この言葉が示すのは単なる過去の同僚ではなく、企業にとって貴重な人的資本であるという新たな視点です。2024年10月1日、鈴木仁志と濱田麻里の共著による初のアルムナイ専門書『アルムナイ 雇用を超えたつながりが生み出す新たな価値』が発売され、この新たな価値観を提唱します。
アルムナイの意義と経済圏
昨今、企業の競争力を高めるためには、退職者との関係を単なる過去のものとして片付けるのではなく、継続的なネットワークとして育むことが求められています。パーソル総合研究所による調査によれば、企業とアルムナイとの年間取引額は推定1兆1,500億円にも達するとのこと。この驚くべき数字は、企業が退職者との関係をどれだけ重要視するべきかを物語っています。退職によって関係が終わるのではなく、むしろ新たな可能性が生まれる場所として捉える必要があります。
書籍の内容
本書は、アルムナイとの関係性をどう築くのか、そしてそれがなぜ企業にとって重要なのかを詳しく解説します。具体的な方法やステップを示し、企業と退職者が互いにメリットを享受できるよう行動するためのガイドラインを提供しています。特に注目すべきは、アルムナイとの良好な関係を維持するためのポイントを多角的に整理しているところです。
目次の紹介
1.
アルムナイが注目されている理由
近年の経済環境や人材採用市場の変化を踏まえ、アルムナイの存在意義を再確認します。
2.
アルムナイと良い関係を継続できる条件
どのような条件下で企業と退職者が良好な関係を維持できるのかを探ります。
3.
関係構築のステップとポイント
効果的な関係の築き方について段階を追って解説。
4.
つながりを持続させるためのポイント
定期的なコミュニケーションの重要性や、そのメカニズムを御紹介します。
5.
事例:企業から見た企業と個人の新しい関係
企業側の視点から成功事例を探ります。
6.
事例:アルムナイから見た企業と個人の新しい関係
退職者側がどのように見ているのかを分析します。
7.
つながりの広がりとこれから
将来に向けた展望と可能性について論じます。
著者プロフィール
著者の鈴木仁志氏は、アルムナイとの関係構築を支援する企業ハッカズークの代表取締役であり、多くの企業との関わりを通じてアルムナイの重要性を広めています。また、濱田麻里氏は企業とアルムナイの新しい関係を構築するための専門家です。両者が手がける本書は、企業が新たな人材戦略を考える上で欠かせない一冊となるでしょう。
まとめ
このように、本書はただの理論書ではなく、実践的なガイドを提供し、企業とアルムナイの新しい関係の在り方を示しています。アルムナイという新たな人材の価値を再評価し、退職後もつながり続けることで企業はさらなる成長を遂げることが期待されます。私たちも、その一歩を踏み出してみませんか?