CoA Nexus、3億円の資金調達を実施
東京都目黒区に本社を置く株式会社CoA Nexusは、AIを駆使して研究開発人材と企業をマッチングするプラットフォーム「CoA Researcher」を展開しています。この度、ロッテベンチャーズ・ジャパンや博報堂などからの出資を受け、約3億円の資金を確保しました。
資金調達の背景
近年、世界中で第4のイノベーションとして注目されているディープテックの重要性が増しています。ディープテックは、科学技術を基盤に新たな産業を生み出す可能性を秘めており、その影響で研究開発分野の人材需要が高まる中、採用市場では ITエンジニアから研究者へとシフトしています。特に、2025年に行われたマイクロソフトの大規模な人員削減は、ソフトウェア系のエンジニアから影響が及ぶこととなり、業界内に大きな波紋を呼び起こしました。
さらに、株式会社リクルートの調査によると、IT関連の求人が減少する一方で、半導体や医療、化学など研究開発の求人が増加しています。これにより、業界全体の構造が変わりつつあることが浮き彫りになっています。
CoA Nexusの役割
こうした環境において、CoA Nexusは「研究革命」と呼ばれる新たなイノベーションを推進しています。国内外の研究者が持つ専門性を可視化し、企業や研究機関との最適なマッチングを行うことで、持続可能なイノベーションを促進することが狙いです。資金調達はこのようなビジョンを実現するための重要なステップとなります。
資金調達の目的
CoA Nexusは創業以来、研究開発分野に特化した即戦力人材のマッチングに注力してきました。独自のAI技術を用いて、論文や特許に関する公開情報を解析し、国内外でアクセスできる人材データベースを構築しています。この度の資金調達により、以下の領域に対して重点的に投資を行う計画です。
- - 採用強化: 営業やマーケティングなど、複数の分野で人材を強化。
- - 広報・マーケティング: ブランド力の向上や認知度の拡大を図る。
- - プロダクト開発: 研究開発人材のデータベースをさらに強化し、グローバル展開を促進。
博報堂との提携
今回の資金調達を機に、CoA Nexusは博報堂との資本業務提携を結びました。これにより、ディープテック分野におけるクリエイティビティやマーケティング知見を活用し、グローバルな研究者ネットワークを拡充することを目指します。
CoA Nexusのビジョン
CoA Nexusは「研究革命で豊かな未来を」というミッションの下、流動性が低い研究開発市場でのマッチングを推進しています。AI技術を活用し、これまで出会えなかった人材を顧客企業に提案し続けています。さらにはアメリカ市場においても顧客の開拓を進めており、自社のグローバル展開も本格化させています。
CoA Researcherについて
「CoA Researcher」は、同社の運営によるAIマッチングプラットフォームで、即戦力を求める研究開発人材に特化しています。このプラットフォームは、日本国内外の研究者を対象とし、企業が求める人材を効果的に獲得するための支援を行います。特に大学発ベンチャーや大手企業での導入が進み、高度なマッチングを実現しています。
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まとめ
CoA Nexusの今回の資金調達と博報堂との提携は、研究開発分野でのさらなる成長を実現するための重要な一歩です。ディープテックへの関心が高まる今、同社の取り組みにより新たなイノベーションの創出が期待されます。