早稲田大学野球部の125年を振り返る特別展
2026年に創部125周年を迎える早稲田大学野球部。その記念すべき年を前に、9月19日から11月16日まで、早稲田大学歴史館にて特別展「早稲田大学野球部の125年 誇り高き伝統と挑戦の軌跡」が開催されます。この展示は、野球部の創設者であり初代部長の安部磯雄(1865–1949)生誕160年を記念して行われます。この企画展では、安部の生涯や思想とともに、125年にわたる野球部の歴史を振り返ります。
安部磯雄はキリスト教精神と自由主義思想に基づき、「教育としての野球」を提唱しました。彼は野球を人格形成のための手段と捉え、その理念は早稲田大学野球部の精神文化の礎となりました。初の早慶戦や1905年のアメリカ遠征、そして六大学野球リーグの形成、戦争による活動の中断とその復興、さらには現代に至るまで、彼の思想は脈々と受け継がれています。
また、野球部は学生野球の草創期から挑戦を重ねてきました。宿命のライバルとの激闘、歴史的な名勝負を経て、時代の変遷とともに進化を遂げてきたのです。特別展では、創部当初のユニフォームや戦前のスコアブック、勝負の記録や貴重な写真など、さまざまな資料を展示し「早稲田野球」の伝統と変遷について紹介します。
さらに、現役部員の姿やOBからのメッセージを通し、早稲田大学野球部の精神が今も受け継がれていること、そしてその未来への展望を伝えています。
展示情報
- - 会期: 2025年9月19日(金)~11月16日(金)
- - 開館時間: 10:00~17:00
- - 休館日: 水曜日(9月24日、10月15日は開館)
- - 料金: 無料(予約不要)
会場は早稲田大学歴史館で、早稲田キャンパス内に位置しています。アクセスは、東京メトロ東西線「早稲田」駅の2、3A、または3B出口から徒歩約5分、都電荒川線「早稲田」駅からも徒歩5分です。JR山手線や西武新宿線の「高田馬場」駅からは都営バスを利用することもできます。
早稲田大学歴史館について
早稲田大学では、キャンパス自体を博物館のような存在にすることを目指しています。これに伴い、2018年に早稲田大学歴史館が開館しました。この歴史館では、本学の歴史を単に陳列するのではなく、来館者が新たな発見をするための多様な切り口で資料を提供しています。デジタルコンテンツも活用し、展示内容は随時更新されます。
館内は、「久遠の理想」「進取の精神」「聳ゆる甍」の3つの常設展示エリアに分かれ、企画展示室や映像プログラムが視聴できるシアタールームも併設されています。また、早稲田グッズショップやカフェもあり、展示を楽しむだけでなく、ふらりと立ち寄ることができる充実した施設です。
ぜひこの特別展を訪れ、早稲田大学野球部の誇り高い伝統と挑戦の歴史を体感してください。詳細は
早稲田大学歴史館のウェブサイトをご覧ください。