小豆島のごまの未来を育む「ごまのみらい小豆島プロジェクト」
小豆島にて166年の歴史を持つごま総合メーカー、かどや製油株式会社が新たな取り組みをスタートしました。5月19日、香川県小豆郡の土庄町伊喜末にて開催されたのは、「ごまのみらい小豆島プロジェクト」の初年度に向けた活動です。このプロジェクトは、地域の未来を担う子どもたちへの食育を促進することを目的としており、地元の生産者と共同で運営されています。
地産地消と健康な未来を目指して
「ごまのみらい小豆島プロジェクト」は、かどや製油が長きにわたり小豆島で製造してきたごま製品を通じて、地域の子どもたちに地産地消の重要性を伝える活動です。プロジェクトは小豆島の土庄町と生産者である「小豆島 陽当の里 伊喜末」との連携で進められており、地域産業の振興や観光資源の活用を目指しています。また、SDGs(持続可能な開発目標)への寄与も重要なテーマとなっています。
初年度の2024年度には、休耕地を活用して約30kgの「金ごま」を収穫し、その一部は地元小学校の給食に提供されました。二年目となる2025年度には、栽培面積を倍増し、70kgの収穫を目指す計画が立てられています。昨年収穫された「金ごま」を種として使用しており、ますますの成長が期待されます。
関係者の声
プロジェクトに関わる関係者たちも、この活動の意義を強調しています。かどや製油の小豆島工場長である石田さんは、「地域への貢献や学校給食を通じて、食の大切さを小豆島の皆さんと共有していきたい」と語ります。また、土庄町町長の岡野さんは、小豆島の特産品である「手延べそうめん」にごま油が使用されることに触れ、「子どもたちにごまの育成を知ってもらいたい」と願っています。
陽当の里の濵中さんは、昨年思うように収穫できなかったことを悔いながらも、「今年は1,830㎡の畑を準備し、立派なごまを育てるために全力を尽くす」と意欲を示しています。前田さんも「収穫量によっては製品開発を考えている」と話し、地域の活性化に向けた取り組みを進める様子がうかがえます。
プロジェクトの広がり
「ごまのみらい小豆島プロジェクト」では、食育の重要性を地域で共有し、遊休地を活用した新たな産業の振興が期待されています。これにより、過疎化が進む地域の活性化や雇用創出にも繋がることがはっきりと見込まれています。小豆島でのごま栽培は、ただの農業以上の意味を持っており、地域全体の未来を左右する可能性があるのです。
かどや製油の信念
かどや製油株式会社は1858年の創業以来、健康と笑顔をお届けすることを使命に掲げ、ごまを通じた事業を展開してきました。純正ごま油の製造に全力を挙げ、多様な製品の開発と地域貢献を目指しています。公式ホームページや各種SNSを通じてキャンペーン情報やレシピも随時発信しており、より豊かな食文化の構築に寄与しています。
公式情報
小豆島から、未来への第一歩を踏み出した「ごまのみらい小豆島プロジェクト」。地域の子どもたちに「ごま」の魅力を伝え、食を通じて成長をサポートするこの活動に、今後も注目が集まります。