2026年卒業予定学生、インターンシップの選び方が変化
株式会社文化放送キャリアパートナーズ(本社:東京都港区)が実施した「2026年卒ブンナビ学生調査」の結果が発表され、インターンシップやオープンカンパニーに参加する学生の動向に新たな傾向が見えてきました。この調査は2024年10月の1日から18日の間に、136名の学生からの回答を得て実施されました。特に注目すべきは、学生がインターンシップを応募する際に最も重視する要素として「企業・業界」を選んでいる点です。
インターンシップ参加の動機
調査結果によれば、82.4%の学生がインターンシップやキャリア教育プログラムに参加しているとのことです。応募にあたり、68.3%の学生が「企業・業界」を最重要事項として挙げており、次いで「就活に役立ちそう」と考える学生が37.4%、さらに30.1%の学生が「採用につながると感じたから」と答えています。これからの就職戦線において、企業の魅力や業界の特性がいかに学生に影響を与えるかが鮮明になっています。
一方、インターンシップに参加して社員への好感度が上がった理由は70.9%が「社員の雰囲気」を指摘しており、企業文化が直接的な影響を及ぼしていることがわかります。しかし、逆に好感度が下がった理由でも同じ「社員の雰囲気」が66.7%という数字を見てとれるように、この要素が学生にとっては非常に重要な判断基準であることを示しています。
研究方法への不安
業界や企業の研究については、学生のおよそ65.5%が「まだ試行錯誤中」と答えており、自身に適した研究方法が確立できていない現状が浮き彫りになりました。このことは、就職活動の進行に対して多くの学生が不安を感じていることを物語っています。大学生活最後の年である2026年卒業が目前に迫る中、適切なリサーチ方法を見つけることが急務です。
就職先選びの傾向
また、就職活動に対する考え方にも変化が見られます。「できれば大手企業に就職したい」との回答が47.8%に留まり、昨年より大幅に減少しました。一方で「企業規模は気にしない」という学生が増加して33.8%に達したことは、企業選びの際に大手志望の学生が減少し、職の選択肢が広がっていることを示唆しています。学生たちは今後、より自分のやりたいことや社風を重視して仕事選びを行っていくでしょう。
今後の展望
この調査結果から、インターンシップや企業選びについての学生の意識変化が伺えます。求職活動が進む中で、企業は自身の魅力を掘り下げ、学生にとっての自社のイメージを良好に保つことが重要です。また、学生たちも就職活動に向けた準備やリサーチ方法の確立を進める必要があると感じられます。今後の動向にも注目です。
参考情報
より詳細な調査結果は、文化放送キャリアパートナーズが提供する公式サイトにて確認できます。興味のある方はぜひチェックしてください。