鳥取の若手社員が空き店舗を活用し地域活性化に挑む取り組み

鳥取の若手社員が地域活性化に挑戦

鳥取県では、人口減少が続いており、直近のデータによると、前年同月比で約1.25％（6,640人）が減少しています。この人口減少は、住宅需給や商業機能の縮小を引き起こし、中心市街地においては空き家や空き店舗の増加が大きな課題となっています。その中でも、特に鳥取市の若桜街道商店街では、空き店舗の数が増加の一途をたどっており、地域の活性化が求められています。

背景と課題

鳥取県の現状を数値で見ると、同市中心部の商店街では、2015年には16軒だった空き店舗が、2025年には22軒に増加することが予測されています。この10年間で空き店舗の数は約1.4倍に増加しており、このままではますます地域経済が厳しくなることが懸念されます。

そのような状況の中、ヤマタグループの若手社員たちが、社内研修の一環として中心市街地にある空きビルの活用に挑戦します。このプロジェクトは、地域の課題解決を図ると同時に、社員の人材育成にも寄与します。

ヤマタグループの若手研修

ヤマタグループが実施する若手研修、「Yamata Grow Camp（YGC）」は、入社1年目、25歳以下、社会人経験3年未満の社員を対象にしており、毎年新しいテーマが設けられます。今年度のテーマは「HARF TREND STORE」で、空きビルを活用し、半年ごとに話題のスイーツを販売する店舗を立ち上げることです。

このプロジェクトでは、企画から行政手続き、改修、商品開発、インテリア装飾、備品調達に至るまで、開店までのプロセスを実践形式で学びます。新入社員は先輩社員のサポートを受けながら、実際に挑戦し、地域課題の解決に向けた新しい視点を習得します。

新入社員の意気込み

この研修を通じて、経営支援やマーケティング部門の山田さんは、「このプロジェクトで求めるのは、まだ正解が見えていない課題に対して、チームで答えを創り出す起業家視点です」とコメントしています。また、商品開発を担当する松田さんも「商品が売れている理由を分析し、トレンドをしっかり抑えつつ、自分の役割に丁寧に向き合って、サポートもできる人材を目指したい」と語っています。