兵庫県加西市でペットボトルキャップ水平リサイクル協定締結

兵庫県加西市でペットボトルキャップの水平リサイクル協定締結

兵庫県加西市において、日本山村硝子、平田運輸、加西市社会福祉協議会の3者が、地域内で発生する使用済みペットボトルキャップのリサイクルを促進するため、協定を締結しました。この動きは、キャップを新たな製品へ再生する「水平リサイクル（Cap to Cap）」の推進を目指しており、2025年8月25日に正式に行われたもので、地域の環境意識を高める取り組みでもあります。

ペットボトルキャップの現状

現在、ペットボトルキャップは使用後、焼却処理されることがほとんどであり、そのリサイクル率はわずか20%にとどまっています。この協定により、4者は協力して使用済みキャップを再生し、新たなキャップとして生まれ変わらせるとともに、レジャーシートといった新しい価値ある製品も創造します。これにより、プラスチック資源の循環が進み、CO2削減にも寄与することが期待されています。また、キャップの回収収益は地域の福祉事業にも活用される予定です。

協定締結の背景

日本山村硝子は、これまでにもペットボトルキャップの水平リサイクルに取り組んできました。2024年には酒類飲料キャップのリサイクルの実証実験を行い、2025年には清涼飲料のPETボトルキャップを使用した製品を市場に投入する計画です。また、使用済みPETボトルキャップを原料にした「ポリエチレンクロス」の開発にも着手しており、リサイクル活動をさらに広げるとともに、地域貢献と市民の環境意識向上を図っています。加西市もSDGsの推進に積極的に取り組んでおり、これらの活動を通じて、持続可能な街づくりを目指しています。

事業のスキーム

具体的には、市民が分別したペットボトルキャップを加西市社会福祉協議会が回収し、その後、平田運輸が指定された場所に運びます。日本山村硝子は、集まったキャップを原料として再生し、様々な製品開発に貢献します。将来的には、これらのリサイクル製品が加西市内に還元されることも目指しています。こうした取り組みは、地域知識の共有や市民の協力を基盤としています。

企業の未来への挑戦

日本山村硝子は、創業以来100年以上にわたり、人々の生活を便利にするための事業を展開してきました。次の100年も、社会に貢献する企業であり続けるため、環境への配慮を重視した「アースケア」の取り組みを進め、持続可能な未来づくりに力を入れています。企業責任を果たしながら、地域社会と共に成長・発展することを目指して、さらなる挑戦を続けていきます。

詳しい情報やお問い合わせについては、日本山村硝子のプラスチックカンパニーのアースケア推進グループまでご連絡ください。電話番号は06-4300-6300、Eメールは[email protected]です。また、ウェブサイトのお問い合わせフォームもご利用いただけます。