AXerの新機能とAI画像スクリーニング
株式会社アイトリガーは、2026年8月からマーケティングAX支援サービス「AXer」に新たに「人物画像スクリーニング」機能を追加することを発表しました。この機能は、広告素材に含まれる人物像をAIによって照合し、著名人への類似性を検証するものです。具体的には、著名人の顔照合とWeb上の画像流通照合を組み合わせることで、広告主や制作部門へ効果的に提供されます。
この人画像スクリーニングの設計背景には、彼らが直面してきた「AI生成クリエイティブの権利確認」があります。これまで、この権利確認は担当者の記憶や感覚に依存しており、一枚一枚の確認作業が負担となっていました。特に、日常的に大量のクリエイティブを版面確認する企業では、AI生成画像が有名人に似ているかもしれないという「既視感」が問題視されていました。しかしながら、その確認方法が目視に依存していたため、見落としや間違いが生じるリスクが高まっていたのです。
人力依存からの脱却
同じ素材について誰が見ても類似と感じるかは異なるため、各担当者がその判断を正当化する根拠が記憶や感覚に限られていることが問題でした。特に、入稿の量が増えると、それぞれの確認も薄くなり、法務リスクやレピュテーションリスクが一気に高まります。そのため、アイトリガーは新たに判定設計を構築し、2026年7月から試行的に運用を開始した結果、AXerへの実装が決定されました。
このスクリーニング機能の最大のポイントは、「一つの照合結果を信じない」という考え方です。AIの照合結果は性質の異なる二つの照合を並べて提示し、判断のための明確な基準を与えます。具体的には、照合結果が「要人間審査」「要確認」「検知なし」の3つに区分され、信頼度90%以上や高リスクの素材は人間による確認が求められるのです。
共通言語の確立
また、このプロセスにより「似ている気がする」という感覚が、照合結果に基づく共通言語に変換され、担当者が代わっても同じ基準で判断理由を説明できるようになります。これにより判断ミスや見落としのリスクが減少し、より確実な審査が可能になります。
さらに、AIの照合結果が異なる場合や、片方のみが該当する場合も明示的に表示されるため、より洗練された評価が実現されます。このシステムは、単独のSaaSツールではなく、AXerのリソースの一部として提供され、各社のニーズに応じた形で統合されます。
審査フローの最適化
AXerの新機能は「一つのAIの答えを信じない」というスタンスから生まれました。AIが行う一次判定によって、担当者はより重要な素材にのみリソースを集中できるため、審査フローが大幅に改善されるのです。この新しいフローにより、従来の人力での確認からAIによる効率的な審査への転換が期待されています。
アイトリガーは、この機能を先行導入している企業の実績を参考にしながら、同じ課題を持つ他企業への提供を進めていく予定です。これにより、各社の審査体制や扱う商材に応じた柔軟な運用が可能になるでしょう。
詳細な情報や導入については、AXerの公式サービスページをご確認ください。
会社情報
株式会社アイトリガー
本社:東京都新宿区西新宿6-11-3 D塔西新宿16階
事業内容:デジタルマーケティング支援、マーケティングリソース提供
公式サイト