再エネ由来のカーボンクレジット、サプライチェーン向けに提供開始

再エネによる新たな取り組み

大東建託株式会社は、環境への配慮を強化するために、再エネ由来のカーボンクレジットをサプライチェーン企業向けに提供を始めることを発表しました。この取り組みは、2025年11月下旬からスタートし、より環境に優しいビジネス運営を実現するための重要なステップとなります。

Jクレジット制度の活用

大東建託では、太陽光発電によって生み出される再生可能エネルギーをクレジットとして認証する「Jクレジット制度」を利用しています。2022年から進めているこの制度により、賃貸住宅の屋根に設置した太陽光発電設備によって得られた電力を、クレジットとして認証しています。この自家消費分を超えるクレジットをサプライチェーン企業に提供することで、温室効果ガスの削減を図ります。

再エネクレジットの発行計画

大東建託は2030年までに、全国で15,000棟の太陽光発電設備を設置し、年間約20,000トンのクレジットを発行する計画です。その中の10,000トン以上をサプライチェーン企業向けに販売し、環境意識の向上を目指します。特に注目すべきは、サプライチェーン企業が市場価格の約80％で再生可能エネルギークレジットを購入できる点です。この仕組みにより、企業はコストを抑えつつ環境への配慮を深めることができます。

買いやすさと環境意識向上

大東建託が提供するクレジットは、オンラインで容易に発注が可能です。これにより、企業は手軽に環境配慮型の資材を調達できるようになります。また、大東建託は、建設現場における仮設電力への再エネクレジットの活用を計画しており、再生可能エネルギーの利用を一層進めていく意向です。

未来に向けた取り組み

再エネによるカーボンクレジットの提供は、大東建託の環境配慮型建築の推進に向けた重要な施策です。今後、全国のサプライチェーン企業とのコラボレーションを強化し、カーボンニュートラル社会の実現に向けての取り組みを加速していくことが求められます。大東建託は、この新たなイニシアティブを通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。