子どもたちの未来
2025-11-20 17:29:01

紛争で奪われた子どもたちの未来を取り戻すための取り組み

紛争で奪われた子どもたちの未来を取り戻すために



「いのち会議」は、2025年の大阪・関西万博会場内で、「いのち宣言」と「アクションプラン集」の発表を予定しています。その中で掲げられているのが、「紛争で奪われたこどもたちの未来を取り戻すために」というテーマです。本記事では、元こども兵の社会復帰支援と地雷除去活動を軸にした平和な社会の構築に向けたアプローチに焦点を当てます。

紛争の影響とその根源



現在、全世界には約30万人のこども兵が存在し、紛争地域では毎日のように地雷が罪のない人々の命を奪っています。この問題は単なる遠い国の出来事ではなく、グローバル化が進行する現代においては、紛争の影響が国境を越えて波及します。難民問題やテロリズム、経済格差の拡大といった課題の根底には、平和が確立されていない現実があります。

テラ・ルネッサンスとそのビジョン



認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、2001年に鬼丸昌也さんによって設立されました。鬼丸さんは大学4年生の時にカンボジアで地雷除去の現場を見学し、そこで深い傷跡を確認しました。その後も活動を継続する中で、地雷によって手足を失った方々や、心に深い傷を持つ元こども兵たちと出会い、彼らのために行動することを決意しました。

同団体は、「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目指し、24年間にわたり活動を続けています。これまで以下のような成果を上げてきました。

地雷・不発弾除去支援



カンボジアとラオスにおいて、約20万人の住民の安全確保に貢献し、危険回避教育も行っています。この活動により、地域住民が自らの安全を守る力を育んでいます。

元こども兵と紛争被害者の支援



ウガンダ、コンゴ、ブルンジでは、トラウマケアや職業訓練、マイクロファイナンスなどの包括的な支援を行い、2000人以上の元こども兵の社会復帰を実現しました。加えて、紛争で被害を受けた人々への医療や食料支援も行っています。

平和教育の推進



日本国内で20万人以上に平和教育を実施し、一人ひとりが平和の担い手であるという意識を啓発してきました。特に高校生向けのグローバル人財育成事業を実施し、平和の担い手を育成する機会を提供しています。

今後の取り組みと展望



テラ・ルネッサンスは、2050年を見据えて次のような取り組みを計画しています。

元こども兵の社会復帰プログラムの拡充



心理社会的ケアや教育機会、職業訓練、起業支援を統合したサービスを確立し、2030年までに年間1万人の元こども兵を支援することを目指しています。特に女性の元こども兵へのケアプログラムを強化することも重要なポイントです。

平和教育のグローバル標準化



VRやオンラインプラットフォームを利用した体験型の平和教育プログラムを開発し、世界中の学校で展開できるカリキュラムの標準化を目指します。2050年までに1億人の子どもたちに平和の価値を学ぶ機会を提供します。

まとめ



いのち会議は、持続可能な平和への道筋を示しながら各地での平和活動を進めるための育成プログラムの開発を行っています。政府や国際機関、NGO、企業、市民社会が一体となって平和な社会を実現するための基盤を築くことを目指しています。平和は理想だけでなく、一人ひとりの具体的な行動によって現実化することが可能です。

私たちは今後も、紛争の影響を受けた人々に寄り添い、全ての生命が尊重される社会の実現に向けて、歩みを止めることなく活動を続けていきます。


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会社情報

会社名
いのち会議 事務局
住所
大阪府吹田市山田丘2-8
電話番号
06-6105-6183

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