ITエンジニアの出社傾向と柔軟な働き方の重要性
株式会社SHIFTは、ITエンジニアを対象とした「オフィス出社に関する意識調査」を実施し、その結果を発表しました。この調査から、関東地域のITエンジニアは出社頻度が低い一方で、他の地域では出社が多いことがわかりました。また、リモートワークを重視する傾向や対面コミュニケーションの重要性が示されました。
調査概要
この調査は、2025年10月20日から11月4日までの期間に行われ、合計3,192件の有効回答を得ました。調査から、関東のITエンジニアは週2回以下の出社が多く、他地域では週3回以上が一般的であることが浮き彫りとなりました。
出社状況の地域差
出社状況を尋ねたところ、関東に勤務するITエンジニアの半数以上が「週1〜2回」または「月1回以下」と回答しました。一方、他の地域では「毎日出社」や「週3〜4回」が主流であり、地域によって出社頻度に大きな違いがあることが明らかになりました。
満足度の違い
出社頻度に応じた満足度に関する結果では、毎日出社や週3〜4回出社しているエンジニアの約50%は満足していると答えた一方で、週1〜2回または月1回以下の働き方を選択しているエンジニアの約80%が満足しているという結果が出ました。これは、リモートワーク中心の労働環境が多くのITエンジニアに支持されていることを示しています。
オフィス出社への意欲
ITエンジニアの多くは、出社日や時間を柔軟に選べる制度に魅力を感じていることがわかりました。また、自分の働き方に合ったオフィス環境の整備や好みの機器を選べる制度が出社意欲を高める要因となっています。さらに、自由記述では「オフィスが自宅近くにあること」や「飲食費の補助など福利厚生の充実」が求められていることも特徴的です。
対面コミュニケーションの重要性
調査結果から、出社の重要性が認識されているシーンも多く見られました。特に、プロジェクトメンバーや上司が出社している場合や、新しいプロジェクトが始まるとき、後輩のトレーニング時に対面でのコミュニケーションが重要視されています。このような対面コミュニケーションを通じて、チームの一体感がより強まると回答しているエンジニアが多いことも特徴的です。
SHIFTの取り組み
SHIFTは、ソフトウェア品質保証の分野からスタートし、数多くのIT課題解決を支援してきました。社員が快適に働ける環境の整備にも注力しており、リモートワークを推進しつつも、出社する意義やコミュニティを通じた成長を促しています。SHIFTは2025年に創業20年を迎え、今後もITエンジニアが柔軟に働き、成長できる環境を整えることを目指しています。
この調査を通じて、ITエンジニアの働き方における柔軟性や選択肢の重要性が明らかになりました。出社頻度の地域差や、社員間のコミュニケーションの価値を再認識し、今後の働き方に生かしていくことが求められています。