第11回日印道路交流会議が東京で開催され、技術交流を深める

第11回日印道路交流会議が東京で開催



令和7年(2023年)9月30日、東京において「第11回日印道路交流会議」が国土交通省の主催で開かれました。この会議は、日本とインドの道路分野における技術交流の深化を目的としており、双方からの専門家が参加しました。

会議の目的と背景


本会議は、2014年に調印された「道路および道路交通に関する協力枠組」に基づいています。この枠組みは、両国が道路技術の協力を強化することを目指しており、今後の相互協力を促進するための重要なステップと位置づけられています。

出席者について


この会議には、日本側からは国土交通省道路局の沓掛局長や、大臣官房官房審議官の富山氏などが参加し、インド側からは道路交通省のビネイ・クマール次官補や、トンネル施策を担うラーシュル氏、橋梁設計技術に関するパンカジ氏など、経歴豊かな専門家たちが参加しました。

議題と意見交換


会議では以下の四つの主要議題が設定されました。
1. トンネル建設とその技術について
2. 道路分野におけるデジタル技術の活用
3. 橋梁設計技術について
4. インドでの投資機会

これらの議題に関して施策の説明と意見交換が行われました。その中で、両国が持つ技術的な知見を共有し、今後の協力関係を強化していくことが全体を通じて確認されました。特にトンネルや橋梁の技術は、両国の今後のインフラ整備において重要な役割を果たすと期待されています。

現地視察の実施


会議翌日、10月1日には、参加者がレインボーブリッジや横浜環状南線の釜利谷庄戸トンネル工事現場を視察しました。この視察では、長大橋の建設プロセス及び高度な維持管理の取り組み、さらには環境に配慮したトンネル工事の様子を確認し、現場の関係者との意見交換が行われました。

今後の展望


今後、日本とインドは道路技術のさらなる協力を通じて、持続可能な発展に寄与することを目指します。特にインドの急成長に伴い、インフラ整備が急務とされている中で、両国の技術協力が不可欠です。会議での意見交換が、今後の具体的なプロジェクトや施策の実現に結びつくことが期待されます。

国土交通省は、今後もこのような交流を続け、両国間の信頼を深めることに努めていくとしています。

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