横浜での魅力的な講座「海と音楽〜海辺のウクレレ教室」
近年、注目を集めている「ヨコハマ海洋市民大学」では、2024年度の講座として第5回目となる「海と音楽〜海辺のウクレレ教室」が開催されました。この講座は、海洋都市横浜の魅力を活かし、参加者が音楽を通じて海との関わりを深められるように設計されています。
講座の概要
このイベントは、2024年10月3日に横浜市中区の象の鼻テラスで行われ、29名の参加者が集まりました。内訳は、会場で受講した19名、ゲスト3名、講師や実行委員が7名です。この講座は「海と日本プロジェクト」と象の鼻テラスの共催により実現したもので、横浜市と海洋都市横浜うみ協議会が後援しています。
講師の紹介
講座では、講師として活躍する琢磨仁さんが自らの音楽の歩みや湘南での暮らしについて語ります。講師はベース奏者でありウクレレ奏者、さらにはドローン操縦士としても知られています。彼は自身の音楽キャリアを通じて色々な経験を積んできました。講座は「初めまして、ベース奏者、ウクレレ奏者、ドローン操縦士の三刀流です」という言葉で幕を開けました。
湘南での生活の変化
琢磨さんは1981年に藤沢市に移住しましたが、その理由の一つは地元の特産物の魅力でした。当時は都内からの移住者が少なく珍しがられたようですが、湘南の海に親しみを持ち始めてからは生活が一変し、ライフスタイルも「湘南スタイル」と呼べるものへと進化していきました。彼は自由な社会的マナーや人とのつながりを重視しながら、毎日を楽しむ生き方を模索するようになったと語ります。
ウインドサーフィンで学んだこと
さらに、講師はウインドサーフィンにも情熱を注いでいます。知人の繋がりで始めたこのスポーツには、自然の怖さや危険性もありますが、それを享受しながらも楽しむ姿勢を崩しません。時には救助される経験もあり、ウェアサーフィンを通じて多くを学びました。自然との関わりを大事にしながら、音楽とライフスタイルに新たな発見をもたらすようです。
ウクレレの魅力と歴史
1989年にハワイの楽器店で出会ったウクレレが彼の人生を変えました。琢磨さんはオアフ島やマウイ島での経験を通じて、ウクレレの歴史や製造の過程なども学びました。特に障がい者雇用に取り組んでいるウクレレメーカーの話は、彼に強い印象を与え、音楽を通じて社会貢献を思考する要素となっています。
ウクレレ教室の魅力
講座では、受講生はウクレレの基本的な持ち方や弦の押さえ方を学びました。講師は、譜面の読み方に難しさを感じる人々のために、五線譜を使用しないメソッドを採用しました。具体的な演奏の指導を行った後、参加者は美しい音色を奏でる喜びを体験しました。
アロハの精神
ウクレレの授業の後、琢磨さんはホクレア号の航海についても話しました。日本からの移民との関係やアロハの心の大切さを説き、「友愛や感謝、分かち合い」といった価値観が日本人とも共通するものだと語っています。脳科学の視点からも「Waloha」という新しい概念を考案し、より深い社会的繋がりを求めています。
ドローンを用いた海洋活動
琢磨さんはドローンを使ったプロジェクトにも積極的に参加しており、海岸救助や地図作成に利用しています。新たな技術を取り入れた彼の活動は、単なる遊びに留まらず、海洋環境保護に寄与しています。
参加者の反響
参加者からは、初めてウクレレを手に取る楽しさや、湘南のローカルな生き方への共感が語られました。3000文字を超える内容の今回の講座は、多様な視点で海と音楽の魅力を再確認する貴重な機会となったことでしょう。
今年度のヨコハマ海洋市民大学は新たなテーマ「さあ、海へ行こう。」を掲げ、受講生が個々のアクションを見つける手助けをしています。横浜の文化と自然環境の理解を深め、みんなで海を楽しむ姿勢を育んでいきたいと考えています。