住宅ストックに貢献
2025-12-09 15:11:58
積水ハウスと大賀建設が共同建築事業を開始し住宅ストック形成に寄与
新しい住宅の未来に向けた提携
積水ハウス株式会社と大賀建設株式会社は、2026年1月より共同建築事業「SI(エス・アイ)事業」を開始します。この事業は、国内の良質な住宅ストック形成を目指し、これまでにない取り組みとなります。積水ハウスは、創業以来の安全・安心の技術をオープン化し、地震大国である日本における住まいの課題に立ち向かおうとしています。
SI事業の背景と意義
日本では、首都圏を中心に大規模地震、特に首都直下型地震の発生が懸念されています。東京直下でのマグニチュード7前後の大地震が今後30年以内に約70%の確率で発生するとされ、埼玉県も緊急対策区域に指定されています。 そのため、より耐震性の高い住宅を提供することが求められています。
さらに、過去の建築基準法に基づく住宅の耐震性が課題となっている中で、新たに施行される基準に対応しつつ、住宅の質を向上させる必要があります。
共同の強みを活かす
この共同事業では、積水ハウスが建物の基礎や躯体、接合部を施工し、大賀建設は外装や内装、設備を手掛けます。両社の強みが融合することで、地域特性を反映した高性能住宅が実現されます。特に、大賀建設は46年間の実績を有し、すでに10,000棟以上の注文住宅の引渡しを行ってきました。
「高い断熱性能」を始めとする基本性能と地域特性に基づいた提案が強みです。
持続可能な社会の実現へ
SI事業の理念は、住まいに求められる安全性と快適性を両立させることです。お客様との契約やアフターサービスはパートナー企業が行い、積水ハウスは耐震技術や高精度な施工を提供することで、全棟に対して許容応力度による構造計算を実施します。これにより、安心で快適な住環境を実現し、良質な住宅ストックを形成することを目指します。
老朽化した住宅の現状
現在、日本全国の戸建住宅の29%は新耐震基準以前に建設されています。このため、17%の住宅には耐震性不足が分かっており、急務として対策が必要です。また、建設業界では人手不足が深刻であり、2025年からの基準法改正も影響を及ぼしています。それに対応する形で、SI事業が果たす役割は極めて重要です。
地域密着型の展開
SI事業では、積水ハウスの技術力と大賀建設の地域密着型の顧客対応が合わさり、地域の特性を考慮した適切な提案が可能です。未来へ向けて、両社の協力が新たな住宅の価値を創造します。イノベーションに基づく高品質な住まいを提供することが、持続可能な社会の基盤に繋がるでしょう。
まとめ
このように、積水ハウスと大賀建設の共同建築事業「SI事業」は、地震への備えと高い住宅性能を両立し、未来の住まいの新しいスタンダードを作ることを目指しています。地域に根ざしたアプローチによって、多くの人々にとって安心で快適な住環境を提供していくことを期待したいと思います。
会社情報
- 会社名
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積水ハウス
- 住所
- 電話番号
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