DatadogがOracle Cloud Infrastructureとのインテグレーションを開始
ニューヨークを拠点とするDatadog, Inc.が、オラクルに関連するユーザー向けに、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)の一般提供を開始しました。この取り組みにより、ユーザーはエンタープライズクラウドネイティブおよび従来のワークロードをモニタリングするための新たな機能を得ることができ、インフラストラクチャーからアプリケーション、サービスまでの幅広い領域でテレメトリの活用が可能になります。
OCIの可視化機能
Datadogの新しいインテグレーションを利用することで、ユーザーは20以上の主要なOCIサービスと750以上の他の技術に対して、メトリクスを収集しつつ分析することができます。特に、ドラッグ&ドロップ式のカスタマイズ可能なダッシュボードが導入され、OCIクラウドサービス、オンプレミスのサーバー、仮想マシン、データベース、コンテナ、アプリケーションのパフォーマンスをほぼリアルタイムで可視化することが可能です。
AI/ML推論ワークロードの強化
さらに、DatadogはAIと機械学習の推論ワークロードのモニタリング機能も提供しています。ユーザーはGPUの使用状況やパフォーマンスを観察でき、アラートを受信することで適切なタイミングで措置を講じることができます。これらの機能により、LLM(大規模言語モデル)アプリケーションの品質と安全性を確保することが可能になります。
アプリケーションの詳細な可視化
Datadogでは、リアルタイムのサービスマップや、AIを駆使したSyntheticモニターを活用して、Javaで構築されたアプリケーションを含むアプリケーションの健全性とパフォーマンスを深く理解できるようになります。これにより、レイテンシーやエラー、ログ問題に関する警告を通じて、即座に問題を特定し、迅速に対応可能です。
ユーザーの期待
Datadogの製品担当バイスプレジデント、Yrieix Garnier氏は、「今回の発表により、オラクルのユーザーはDatadogを利用して、OCIやオンプレミス環境、その他のクラウドの一元的なモニタリングができるようになる」と述べています。この統合により、チームは様々なサービスを同時に監視し、移行の各段階におけるパフォーマンスデータを把握することができ、自信を持ってクラウド移行とマルチクラウド戦略を進めることができます。
Datadogの背景
Datadogはクラウドアプリケーション向けのオブザーバビリティとセキュリティの統合プラットフォームを提供しており、さまざまな機能を一つのサービスとして提供しています。これにより、企業はデジタルトランスフォーメーションを加速させ、都度の運用業務を効率化することが可能です。その結果、開発チームや運用チームとの連携が強化され、市場投入までの時間を短縮することが期待できます。
まとめ
DatadogのOracle Cloud Infrastructure向けインテグレーションは、デジタルビジネスにおける重要な選択肢として、企業のクラウド移行や運用の最適化に寄与するものとなるでしょう。興味のある方は、詳細な情報を公式ウェブサイトでご確認ください。