京都市の公共交通担い手不足を解消する取り組み
京都市では、深刻な公共交通の担い手不足が問題となっています。これに対処するため、2月1日から20日まで「#もしもあの時、バス・タクシーがなかったらキャンペーン」を実施します。このキャンペーンは、路線バスやタクシーの乗務員のイメージを向上させることを目的とし、新たな担い手の発見にも繋がる取り組みです。
取り組みの背景
公共交通の担い手不足は、多くの都市が抱える課題であり、特に京都市ではその影響が顕著です。タクシー運転者の登録数は減少傾向にあり、令和元年度には7,953人だった登録者数が令和4年度には6,147人にまで減少しました。したがって、担い手不足が深刻化していることを名実ともに表しています。また、運転者の平均年齢が60歳を超えており、高齢化も進行中です。
バス運転手においても同様の状況が見受けられ、京都府内での大型二種免許の交付件数は、令和元年度に比べてほぼ半減しています。これにより、定年退職を迎える運転手に対して新たな採用者が不足しており、運転手不足が常態化しています。
キャンペーンの内容
このキャンペーンでは、市民の皆様から路線バスやタクシー利用時のエピソードを広く募集します。例えば、優しく対応してくれた運転手の話や、通勤でバスを利用している方々の感謝の気持ち、移動中にあった心温まるエピソードなどが対象です。
参加者には、特製QUOカード2,000円分を20名様にプレゼント。応募方法は特設サイトからエピソードを登録するだけで簡単です。特設サイトのURLは、
こちらです。
公共交通の重要性
公共交通機関の持つ役割は非常に重要です。多くの人々の日常生活や観光の際の移動手段として利用されていますが、その裏には乗務員の支えがあることを私たちは忘れてはいけません。キャンペーンを通じて、忙しい日常の中で些細なことにも目を向け、彼らの努力や重要性を再確認するきっかけとなることを期待しています。
結びに
京都市の公共交通を支える担い手不足の問題を解消するためには、地域の皆様の理解と協力が不可欠です。このキャンペーンを通じて、公共交通の重要性や運転手の役割が再認識されることを願っています。何気ない日常のエピソードが、未来の担い手へとつながるきっかけになりますように。