埼玉の幼稚園で始まる「ハブラシリサイクル」活動の新たな挑戦

埼玉の幼稚園で始まる新しいリサイクル活動

ライオン株式会社が推進する「ハブラシリサイクル」活動が、埼玉県の私立幼稚園と認定こども園で取り入れられることになりました。2025年の開始を見据え、埼玉県、公益社団法人全埼玉私立幼稚園連合会、株式会社コミュニティネットの3者が連携し、幼少期からの健康と環境についての意識を育むことを目指します。これは、プラスチック資源の循環を促すだけでなく、子どもたちに持続可能な未来を考えさせる良い機会となるでしょう。

取り組みの背景と目的

ライオンは、オーラルヘルスケアのリーディングカンパニーとして、製品の提供だけではなく、消費者の健康維持に向けた啓発や情報提供も行っています。今回の「ハブラシリサイクル」は、2015年から始まった活動であり、今年でその実施から10年を迎えます。この10年間で蓄積された経験を基に、農業や教育現場と連携し、健康的な習慣や環境意識を育てることに挑戦しています。

具体的な取り組みとして、埼玉県内の私立幼稚園10園を対象に、使用済みハブラシの回収、および健康（口腔衛生）や環境（資源循環）教育を提供。子どもたちには紙芝居やダンス動画、出張授業などを通じて学びの機会が与えられます。さらに、実際の行動変容を調査することによって、教育の効果を測定することも計画されています。

活動の拡大と今後の展望

このプロジェクトは、最初の1年間に10園を対象にスタートし、2027年までに埼玉県全域に展開していく予定です。回収されたハブラシは、質の高い再生樹脂にリサイクルされるため、地球環境への負荷を軽減することが期待されています。

また、ライオンは2019年に掲げた「LION Eco Challenge 2050」を持ちながら、脱炭素社会と資源循環型社会の実現にも向けた取り組みを進めています。今後も、リサイクル技術の革新を図りつつ、地域社会との共創を推進していく方針です。特に子どもたちにリサイクル活動を通じて学ぶ場を提供することで、将来的な行動として根付いていくことが目指されています。

まとめ

埼玉県の私立幼稚園でのハブラシリサイクル活動は、子どもたちの健康と環境意識を同時に育む素晴らしい取り組みです。このプロジェクトを通じて、未来の世代が当たり前のように資源をリサイクルする社会を築いていけることを期待しています。ライオンとしても、日本全体の環境活動に貢献し、多くの人々とともに持続可能な未来を目指していくことでしょう。