三菱電機が受賞
2024-09-26 21:43:46

三菱電機が「PHASE FREE AWARD 2024」アイデア部門でAudience賞を受賞

三菱電機が「PHASE FREE AWARD 2024」でAudience賞を受賞



三菱電機株式会社は、一般社団法人フェーズフリー協会が実施する「PHASE FREE AWARD 2024」のアイデア部門において、自社の「宇宙(ソラ)× Eye(アイ)-人工衛星と家電で支える防災ソリューション」がAudience賞を受賞したと報告しました。この受賞は、2024年9月28日に東京大学駒場地区キャンパスで行われる受賞式で発表される予定です。

「宇宙(ソラ)× Eye(アイ)」とは?



「宇宙(ソラ)× Eye(アイ)」は、三菱電機が提唱する新しいビジネスアイデアです。このアイデアは、宇宙関連の技術と家電製品(特にルームエアコン)を組み合わせ、災害時に状況を把握し、迅速な情報伝達を行うことを目的としています。具体的には、衛星から得られるデータと家電のIoT技術を融合させることで、災害による被害状況をリアルタイムで把握することが可能になります。

日常の利用時には、IoTを活用したルームエアコンが周囲の環境に応じて温度や空気環境を調整します。緊急時には、エアコンに取り付けたセンサーが被害状況を検知し、IoTクラウドにデータを送信します。その情報をもとに、衛星から得られる地表面の画像を利用してリアルタイムで被害マップが生成されます。この仕組みによって、洪水や地震などの災害時に被災者の早期発見と救助活動が支援されます。

受賞に至る背景



三菱電機の宇宙システム事業部長である市川卓氏は、受賞について「家電から宇宙まで広範な事業を展開する当社ならではのアイデアが評価されたことを非常に嬉しく思っています。私たちはサステナビリティを企業理念の中心に据えており、事業を通じて社会課題の解決を目指しています」とコメントしています。

「宇宙(ソラ)× Eye(アイ)」は、三菱電機が掲げる「循環型 デジタル・エンジニアリング」の理念実現に向けた取り組みの一環でもあります。衛星観測ソリューション「MELTERRA™」とIoT家電が連携したこの取り組みが、高評価を受けた理由のひとつとされています。

将来の展望



今後、三菱電機は「宇宙(ソラ)× Eye(アイ)」の事業化を見込んでおり、既存の衛星データ解析プラットフォームやIoT家電のデータを統合した新しいプラットフォームを試作し、実証実験を開始しています。また、ルームエアコン以外の家電への展開も視野に入れています。

これまでの研究成果として、衛星画像データとIoTデータの組み合わせによる浸水被害の把握が高精度で行える可能性について、2024年7月に開催された「IGARSS 2024」という国際会議で発表しました。これにより、三菱電機は日本における災害対策ソリューションのリーダーとしての地位を確立しつつあります。

フェーズフリー協会について



「PHASE FREE AWARD」は、日常生活と非常時の間の壁を取り払うことを目指す活動です。このアワードは、社会に存在しない新しいアイデアやプロダクトを評価し、生活の質を向上させる商品やサービスを普及させることを目的としています。アイデア部門では、社会的課題に対する新しいアプローチと独自性が評価され、オーディエンス賞は一般の閲覧者の投票によって選ばれます。

三菱電機がこのアワードで受賞したことは、同社の技術力と社会的責任を体現した結果と言えるでしょう。今後の展開に期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
三菱電機株式会社
住所
東京都千代田区丸の内2-7-3東京ビル
電話番号
03-3218-2111

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