サントリーホールディングス、ダイキン工業、鴻池運輸、NEXT Logistics Japanの4社は、持続可能な物流の実現に向けて、ダブル連結トラックを活用した異業種製品輸送の往復輸送を2024年7月8日から開始しました。
この取り組みでは、サントリーの拠点(山梨県)から関西方面への製品輸送と、ダイキンの拠点(滋賀県)から関東方面への製品輸送にダブル連結トラックが導入されます。鴻池運輸の島田金谷スイッチセンター営業所(静岡県)を中継拠点とし、そこでドライバーの交代が行われます。
ダブル連結トラックは、10トントラック2台分の荷物を1人のドライバーで輸送できるため、従来の輸送と比べて効率が向上します。従来は、1人のドライバーが関東・関西間の全行程を輸送するため、1泊2日の拘束時間が発生していましたが、中継拠点の設置により、ドライバーは日帰り運行が可能となり、労働環境の改善が期待できます。
さらに、CO2排出量についても、10トントラック2台での輸送と比べて年間約35%削減できる見込みです。環境負荷の低減にも貢献できる点が大きなメリットと言えるでしょう。
今後、この運行スキーム開始後の状況に応じて、運行便数の増加やダブル連結トラックの追加導入も検討していくとのことです。サントリーとダイキンによる異業種間連携は、物流業界全体の効率化と環境負荷の低減に大きく貢献する可能性を秘めています。