廃プラスチックから生まれた『生きものキーホルダー』が語る循環の未来
2025年6月28日、無印良品の唐津店で行われた「循環ワークショップ」。このイベントでは、NPO法人唐津Farm&Foodが主催し、佐賀県の循環型社会推進課の協力を得て、ペットボトルのキャップを使ったアップサイクル体験が行われました。参加者は、カラフルな《生物多様性キーホルダー》を作成し、資源の循環について学びました。
特別な体験:捨てられるはずだったキャップがヒーローに
日常的に捨てられるペットボトルキャップが、今回のワークショップでは主役に。参加者は無印良品に回収されたキャップを手にし、それを自身の手でキーホルダーに作り変えるという貴重な体験をしました。子どもも大人も、それぞれが持ち寄った想いを形にすることで、ただのものづくりではなく、人と環境について感じる機会となりました。
「捨てる」から「つなぐ」へというテーマのもと、環境保護への意識を育むこの特別なワークショップは、参加者の心に響くひと時となりました。
みんなで作り上げる『循環の物語』
参加者たちの笑顔が溢れる瞬間。完成したキーホルダーを手に取って喜ぶ姿は、まさしく「循環の物語」の証しです。子どもたちによって生き物たちの姿を模したキーホルダーは、世界に一つだけの存在です。これらは、 力を合わせてつくり上げた結果であり、地域の資源を活用することの重要性を再認識させてくれます。
循環を生み出すリデザインの考え方
Precious Plasticが重視しているのは「循環を生み出すリデザイン(再設計)」です。これは、単なるリサイクルにとどまらず、100%廃プラスチックを使用した製品を作り、使用後も再回収して再利用できる仕組みを構築することを目指しています。使い捨て文化を見直し、資源の循環を促進する理念を実践すること、すなわち「ゼロエミッション」を具体化するための行動を示しています。唐津南高校の生徒たちが仕上げ作業を手伝い、地域の力を養う姿も印象的です。
地域から世界へ広がる取り組み
今回のワークショップには、唐津南高校の学生や卒業生、熊本県天草市の住民、地元のカフェ経営者、市役所職員、さらには韓国からの訪問者まで、多種多様な背景を持つ人々が集まりました。このような地域間、国境を超えた取り組みを通じて、環境を守るための共感の輪を広げることが目的とされています。
未来への一歩を踏み出そう
キーホルダーを手にした瞬間、参加者たちは「循環の物語」の一部となります。この体験を通じて、使い終わったものの新たな可能性を見出し、地域での資源循環や環境教育を推進する第一歩となることでしょう。Precious Plastic 唐津は、今後も楽しさと学びを兼ね備えた取り組みを地域に広げ、多様な人々が集まる場を目指しています。希望に満ちた未来を描いていきましょう。