キヤノンが放送用レンズに新機能を追加するサービスを開始
キヤノンは2025年の4月3日より、4K放送用カメラ向けに新しい映像表現機能を追加するサービスを開始します。このサービスでは、122倍フィールドズームレンズ「UHD-DIGISUPER 122」と111倍フィールドズームレンズ「UHD-DIGISUPER 111」に、特殊な光学系パーツを組み込むことで、印象的な映像表現「Novel Look」を実現します。
背景ぼかし効果による新たな映像表現
近年、スポーツ中継やライブイベントにおいて、被写体に焦点を当てながら背景をぼかす映像表現が流行しています。キヤノンはこの流行に応え、「Novel Look」と名付けた新しい映像技術を導入します。この技術により、撮影者は被写体を際立たせつつ、より深みのある映像を作り出すことが可能になります。
先進的な光学設計
本サービスでは、キヤノン独自の光学設計の光学系パーツが組み込まれます。この設計は、一般的にピントを合わせるのが難しい絞り全開状態でも、被写体に対して容易にフォーカスを合わせられるようになっています。これにより、スポーツや音楽イベントにおいて逃せない瞬間を、印象的に捉えることができるでしょう。
ユーザーの撮影スタイルを尊重した快適性
「UHD-DIGISUPER 122」と「UHD-DIGISUPER 111」は、従来のフィールドズームレンズと同様の撮影環境で使用できるため、ユーザーは新たな機材を準備することなく、スムーズに撮影を続けられます。従来型の鮮鋭感ある描写と、光学系パーツ追加による柔らかい「Novel Look」との切替も簡単です。
製品化の予定と展示会情報
この新機能が搭載された122倍および111倍フィールドズームレンズは、今後製品化される予定で、期待が寄せられています。また、2025年4月6日から9日には、米国ラスベガスで開催される「2025 NAB Show」にて、実際に「UHD-DIGISUPER 122」の展示が行われる予定です。この展示会は放送や映像制作に関する重要なイベントであり、多くの訪問者が新技術に触れる機会となります。
キヤノンは、映像制作の未来を見据えた新サービスの展開により、放送業界における映像表現の革新を推進しています。これにより、より多くのプロフェッショナルが独自の映像を実現できるようになることが期待されています。