大日本印刷の新しい取り組み
大日本印刷株式会社(DNP)は、暮らしに密着した地域資源をインターネット上の仮想空間、いわゆるメタバースで可視化し、利用者に地域の魅力を発信する「魅力発信サービス」をスタートしました。この新サービスは、地域経済を活性化し、観光振興にも寄与することを目指しています。
「魅力発信サービス」の概要
このサービスでは、地域の特色や魅力を分かりやすく演出し、積極的な参加者を生むことができるプログラムが特長とされています。具体的には、各地域に存在する魅力を効果的に表現するために、特別なアセットやパーツが使用され、仮想空間上での交流会やイベントが行えるようになります。また、参加者がその場にいるかのような体験を提供し、地域のコンテンツをテーマにした情報が発信されます。
DNPは、参加自治体との効果的なコラボレーションを進めるために、共有プラットフォームを用意しています。このプラットフォームによって相互の連携が強化され、地域イベントの情報共有や告知が円滑に行えるようになります。
イベントや交流の場を広げる
「魅力発信サービス」は、小規模から大規模なイベントに対応できる柔軟性も持っており、最大で1,000人の同時接続が可能です。これにより、大型の音楽イベントや地域のお祭りなども、世界中に向けてライブ配信することができ、多言語対応も将来的に予定されています。これらの取り組みにより、インバウンド施策が更に強化されることが期待されます。
小規模なイベントから特別な交流会まで、DNPのサービスを利用することで自治体は短期間での開催が可能になり、準備にかかるコストや負担を軽減できます。メタバースの特性を活かした各種機能を利用することで、必要に応じたプログラムのカスタマイズも容易です。
開発の背景
自治体でメタバースを活用して行う交流会が増加する中で、DNPはこれを後押しするために様々なサービスを展開しています。多くの自治体が抱える課題として、メタバース空間の構築や運用に関するノウハウの不足、運営状況の不安定さが挙げられます。これを踏まえ、DNPは個別のカスタマイズだけでなく、低コストで利用できる共同利用モデルを提供しています。
これにより、住民とのエンゲージメントが一層高まり、地域外の人々にも広く参加してもらえる場ができることにも期待が寄せられています。DNPは、生活者が求める情報やニーズを的確に捉え、地域の魅力を最大限に発信する役割を担います。
まとめ
DNPの「魅力発信サービス」は、自治体の交流会やイベントの運営を効率化するための有力な選択肢として、さらなる発展が期待されているサービスです。今後もDNPは、生活者と自治体との架け橋となり、地域の活性化に貢献する活動を続けていくでしょう。