最低限のシェルター空間国際設計コンペ開催
仙台市で行われる「最低限のシェルター空間国際設計コンペ」は、重要な社会問題である避難所の質を高めるために世界中からアイディアを集めています。このイベントは、一般社団法人ヒトレンが主催し、東日本大震災からの復興支援活動の一環として実施されます。ヒトレンは、2016年に設立され、米国NPO法人Architecture for Humanityの理念を引き継ぎ、災害復興に取り組んでいます。
コンペの背景
東日本大震災から10年以上が経過した今、日本の避難所の環境は依然として改善されていない部分が多く見受けられます。特に、体育館の床に雑魚寝するような状況は続いており、避難所における生活の質をどうにか向上させる必要があります。
そこでコンペでは、「日本における最低限のシェルター空間とは何か」をテーマに、具体的な提案を求めました。スフィア基準に基づき、1人あたり3.5㎡の生活空間を確保することが求められていますが、競技参加者には2x2x2mのキュービクルとして、いかに快適で機能的な空間をつくるかという挑戦が課されています。
提案内容と展示
最終審査に進むことが決まったのは、世界50カ国以上から114件の提案の中から選ばれた8件の優秀作と、追加で4件の佳作です。これらの作品は、仙台フォーラス7階「even」で、1月15日から27日の期間中に展示されます。また、1月22日午後13時からは最終審査会が開催され、最優秀賞が決定されます。
一般投票の実施
展示期間中は一般投票も行われます。来場者は1票を投じることができ、最も多くの票を獲得した上位3提案には、最終選考時に加点が行われます。投票を行った方には先着でヒトレンの公式キャラクター「ベコベコ」のオリジナルステッカーが贈呈されます。この機会に、避難所の改善に関して自分自身の意見を共有しませんか?
今後の展開
最終審査会の詳細については、コロナウイルスの影響を受け、安全に配慮しつつ随時、コンペの公式ホームページで発表されます。多くの方々にぜひ足を運んでいただき、避難所の改善に向けたアイディアや情熱を感じ、また投票に参加していただければ幸いです。
詳しい情報は以下のサイトをご覧ください。
お問合せ
一般社団法人ヒトレン
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