SEA/J CTF for Students大会レポート
一般社団法人セキュリティ・エデュケーション・アライアンス・ジャパン(通称SEA/J)は、デジタル社会におけるセキュリティ教育の重要性を強調し、学生を対象にした競技大会「SEA/J CTF for Students 2024」を2024年8月7日に開催しました。この大会は、アカデミー認定校への支援を目的とし、昨年度に続いて行われたものです。
大会の概要
今年の大会には、日本全国のアカデミー認定校から32チーム、計86名が参加しました。競技は「オープンクラス」と「フレッシュマンクラス」の2部門に分かれ、試技者の熟練度に応じた公正な環境が整えられました。特にフレッシュマンクラスは、初学者でも優勝の可能性が残されており、学生たちにとって非常に価値ある経験となります。
競技結果と優勝者の活躍
今年の大会で栄光を手にしたのは、なんとたった一人で挑んだ学生でした。個人戦のような形で、数多くの難題を解決し、他のチームに対して圧倒的なリードを見せて優勝を勝ち取りました。1チームの人数制限がない中で、独自のアプローチを持ち込み、チャレンジする姿勢が光りました。彼の成功の秘訣や競技中の思いについては、別途公開されたインタビューで詳しく紹介されています。
優勝者インタビューはこちら
学びと成長の場としてのCTF大会
本大会に参加した学生からのアンケート結果によると、全体の約60%が「技術的なスキルアップに役立った」と回答しました。CTF(Capture The Flag)は、単に知識を深めるだけでなく、実際に自らの手で問題を解決する楽しさを体験できる、貴重な教育機会です。技術者としての成長を望む学生たちにとって、CTFはその意欲をさらに引き出す場となっています。
大会の楽しさと難しさ
全体の回答データによれば、難易度としては初級から中級が揃えられており、40%以上の参加者が「難しい」との感想を述べています。しかし、同時に「楽しかった」と答えた割合も6割に達し、「難しいからこそ挑戦し甲斐がある」という意見が多く寄せられました。このように、チャレンジ精神が求められるCTFの魅力を感じた学生が多かったことが伺えます。
今後の展望
SEA/Jは、今回の大会を通じて得た貴重なデータや経験を、参加校への情報共有やフィードバックに活用しています。これにより学生の今後の学習に役立ててもらえることを期待しています。また、来年度の大会開催も決まっており、更なる参加を奨励しています。
アカデミー認定校を募集中
現在、SEA/Jでは新たなアカデミー認定校を募集しています。CTF大会を通じて、専門学校の教育機会を拡充する取り組みを進めており、さまざまな教材やサポートを提供しています。教育の現場でお困りの先生方にも力になりますので、ぜひご検討ください。今後もSEA/Jは独自の支援を充実させていく所存です。