未来へ残す文化
2025-05-30 13:31:38

近未来に向けた文化の継承を実現する3Dスキャン技術の進化

文化を3Dで守る、新たなアーカイビングの形


日本各地で貴重な歴史的建物や文化財が消えつつある中、私たちはその継承のための新しい手法を提案します。消失の危機にある文化をただ「記録」するのではなく、未来の世代にも「再び出会う」形で残すことが重要です。【文化アーカイブ】を通じて、私たちは日本の文化を次世代へ継承します。

文化の記録から継承へ


地震や火災、老朽化、そして次世代の継承者の不在など多くの要因によって、日本各地の文化財は脅威にさらされています。私たちが目指すのは、記録した情報をただ残すのではなく、未来に活用可能な形で後世に伝えることです。従来の方法では取り組めなかった立体的な情報を取り入れるために、多次元かつ複合的なデータのアーカイブを構築します。これにより、過去の文化を正確に理解し、未来に活かすための新しい資源として形づくります。

3Dデータ化の必要性


3Dスキャンによる立体情報の構築は、文化財への新たな視点を提供します。従来の2D情報では把握しきれなかった細部にまで焦点を当てることができるため、将来的な復元や体験がよりスムーズになるでしょう。また、データは教育や観光、エンタメの分野においても新たな価値を生み出します。特に、メタバースやVR空間への応用が期待され、この技術を活用して文化を地域資源として再評価する活動を進めます。

最先端のスキャニング技術の導入


当社では、既存のフォトメトグラフィーやレーザースキャンに加えて、最近注目を集めているGaussian Splattingという技術を採用しています。この革新的な3Dスキャニング技術は、従来は数百万円かかるスキャンを低価格で実現し、高解像度での再現を可能にします。将来的にはAI技術の発展に合わせて、データの互換性や使い勝手が改善されることが期待され、文化財保存の新たなスタンダードが形成されることでしょう。

文化財のデジタル保存の実例


最近、群馬県伊勢崎市にある伊勢崎神社での3Dスキャン実証実験を行いました。この神社は市街地に位置し、周囲の建物や植生が影響する難しい環境でのデータ収集を行いました。撮影時には直射日光による影や、ノイズが多い環境が問題となりましたが、Gaussian Splattingを用いてデータを断片的に生成し、統合するツールを開発することで解決しました。これにより、より正確で多面的なデータが得られるようになりました。

文化の継承に向けた支援・協力


私たちは文化の継承に関心がある団体や個人と共に、各地の文化を支える活動を行っています。「Japan Culture SX Lab」との協力を通じて、消失の危機にある文化を守り、広めるための活動をしています。こうした取り組みは、全国に拡がりを見せ、多くの共感者を生んでいます。これからも文化のアーカイブと継承に向けて、あらゆる角度からの支援を行っていきます。

終わりに


文化の未来を見据え、私たちは「保存」ではなく「継承」にこだわります。百年後、千年後に文化を「体験できる」形で残すため、みなさんの協力をお願いしたいと思います。私たちと共に、未来で再び出会える文化を形成していきましょう。


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会社情報

会社名
株式会社IZUTSUYA
住所
東京都中央区新富2-4-8
電話番号
070-9114-0240

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