経営者の価値観を見つめ直す「CEOの価値観言語化ワークショップ」
2025年7月18日から20日の3日間、株式会社EVeMとICCパートナーズの共催により、岐阜県の郡上市で「CEOの価値観言語化ワークショップ」が開催されました。このイベントは、経営者が持続可能な成長を実現するために必要な「価値観」を明確にすることを目的としています。
開催の背景
経営環境が常に変化する今日、スタートアップやベンチャー企業の経営者には短期的な結果を追求するだけでなく、揺るがない哲学が求められています。EVeMは「すべてのチャレンジにマネジメントの力を」という理念を掲げており、経営者が事業の中心となる「真実の言葉」を持つことが不可欠であると考えています。そのため、自然と人間の共生が息づく郡上市をワークショップの舞台として選びました。
ここは、水と共に生きる知恵が集約されている場所です。経営者たちはこの環境で、原点を再確認する体験を通じて自身の価値観を深化させることができました。
開催レポート
イベント当日は、全国から志を同じくする経営者が郡上市明宝小川に集結しました。2泊3日のプログラムでは、まず「シャワークライミング」に挑戦。清流での心地よい水流を体感し、肌に触れる冷たい水が参加者の感覚を研ぎ澄まし、深い内面的探求が始まりました。
その後、静かな森の中でペアを組み、互いにピアコーチングを行いました。信頼を置く仲間からの質問が思考を深め、参加者は自らの価値観の輪郭を描き始めました。このような真剣な対話の中で、個々の存在意義を再認識する機会を得ることができたのです。
最後には、築140年の古民家「民宿しもだ」で焚き火を囲んでの対話が行われ、EVeM独自の言語化メソッドが適用されました。参加者同士は肩書きや地位を超えて真の「同志」として向き合い、自らの信念に迫ることができました。
このワークショップは、郡上市の文化や風土に密接に関わる内容であり、地域とのつながりを通じて新たな価値の創出に挑戦するEVeMの姿勢を体現したものとなりました。
演者のコメント
郡上市の市長山川弘保氏は「原点回帰」の重要性について言及しました。自然の中で自分の存在意義を再認識することが、企業経営や社会における強い意志につながると語っています。また、ICCパートナーズの小林雅氏は、自然豊かな環境で自分を見つめ直し、新しい言葉を紡ぐことが重要だと強調。
EVeMの長村禎庸CEOは、経営者が持つ「あり方」を探求することが、組織の求心力に変わる瞬間を見届けたことに感謝の意を表しました。この取り組みの成果は、経営者自身の成長が社会全体にも寄与することを示しています。
今後の展望
日本社会は現在、生産性の低下やイノベーションの停滞といった課題に直面しています。これらを解決するためには、経営者が「本物の言葉」でビジョンを語ることが重要であると考えています。今回の郡上市との共創モデルは、地域との連携から生まれる新たな価値の可能性を示しており、経営者をエンパワーする取り組みは今後も拡大していく所存です。
EVeMについて
EVeMは、2020年に設立された企業で、ベンチャー企業のために特化したマネジメントのフレームワークを提供しています。これまで約162社、2,000人以上の経営者やマネージャーが受講し、企業の成長を促進しています。EVeMは今後も地域や様々なパートナーと協力し、挑戦者をエンパワーすることで、日本全体のマネジメントの質向上を目指しています。
このワークショップを通じて経営者たちが得た経験や気づきが、将来の日本のビジョンの形成に寄与することを願っています。