岡山大学の新たな取り組み
岡山大学は2025年11月4日、津島キャンパスにて 'OU-SPRING・BOOST Summer Research Symposium 2025' を開催しました。このシンポジウムは、次世代研究者を育成し、異分野での人材交流を促進する重要なイベントです。参加者はOU-SPRING認定者71人、OU-BOOST-AI認定者2人、大学院博士前期課程学生や教職員ら約25名を含みました。
シンポジウムの目的
本シンポジウムは、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が推進する次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)の一環として行われ、特にトランスファラブルスキルや異分野融合研究能力の向上を目的としています。研究者が専門外の人々に自らの研究をわかりやすく伝えるスキルを身につけることが重要だと、菅誠治教学担当理事・上席副学長は開会の挨拶で強調しました。
ポスターセッション
シンポジウムのメインイベントは、OU-SPRING認定者が自らの研究を紹介するポスターセッションです。専門家以外の参加者にも理解しやすく伝えることを目的としたこの形式は、幅広い分野の研究者との交流を促進しました。発表の後には、参加者からの投票により最優秀発表賞と優秀発表賞が選ばれ、清水優椰さんによる '分離合体大型ヘビ型ロボットの試作' が最優秀賞を受賞しました。
交流会と今後の展望
シンポジウムの後には交流会も実施され、那須保友学長が挨拶をし、受賞者に表彰状が授与されました。参加者同士が研究や将来の進路について意見を交わし、新たな人脈を築く貴重な機会が提供されました。岡山大学は、OU-SPRING認定者が今後もますます成長していくことを期待しています。
研究者としての成長
今回のシンポジウムは、研究者としてのスキルを磨くための貴重な機会です。岡山大学は大学院生を '学生' だけでなく '研究者' という視点で捉えており、将来にわたって役立つ能力を育む取り組みを続けています。今後も多様な価値観を持つ研究者を育てるために、様々なプログラムを実施していく予定です。
OU-BRIDGEコミュニティ
また、OU-SPRING認定者や修了者からなる同窓会 'OU-BRIDGE' が設立され、国際的なネットワークの構築も目指しています。この取り組みを通じて、岡山大学発の研究者がさまざまな分野で活躍できる環境を整えていくことが期待されています。
このシンポジウムは、岡山大学の研究者育成の新たな一歩を印象づけるものであり、今後も地域や国際社会に貢献する研究者を育てるための活動を継続していくことが重要です。