OKIとEfinixの提携
2025-07-22 10:27:06

OKIとEfinixが提携、FPGAによるAI機器設計の新時代へ

OKIとEfinixがFPGAで新たな提携



2023年7月9日、沖電気工業株式会社(通称:OKI)と、米国カリフォルニア州本社のエフィニックスが、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)を中心とする論理回路設計と、AI機器の設計・生産サービスで提携を発表しました。この協業により、両社は顧客基盤をさらに強化し、技術革新を推進します。

FPGA設計サービスの新展開



今回の提携では、エフィニックスが提供するFPGAの供給と設計サポートを通じて、OKIが独自のIP(知的財産)を活用し、医療機器や半導体装置などの市場向けにデザインサービスを展開します。この新たな連携により、高い独自性を持つ設計から量産までをワンストップで受託するEMS(設計・生産受託)サービスを実現し、顧客の製品開発の効率化を図るものです。今後、2027年度には年間10億円の売上を目指すとしています。

FPGAの特長と市場注目



FPGAの利点は、製造後に論理回路を変更できることです。これにより、顧客のニーズに応じた製品の柔軟性が高まり、特にASIC(特定用途向け集積回路)の制約を乗り越えるための重要な技術として注目されています。エフィニックスのFPGAは、小型かつ高性能、さらに低消費電力であるため、AIを搭載した省電力機器や大量生産に最適な選択肢となっています。

業界の課題とOKIの役割



ただし、FPGAの論理回路設計や搭載機器の設計・生産には、高度な知識や技術が必要であり、この分野の専門性を持つ技術者が不足しています。OKIは、20年以上にわたってEMS事業に注力し、様々な分野での実績を積んできました。計測機器や情報通信、医療機器など、その経験を通じて蓄積したノウハウを活かし、今回の提携によって自社の技術をさらに広めることを目指します。

Efinixの展望



一方で、エフィニックスはOKIを通じて日本市場における顧客拡大を図ります。近年、FPGA市場は急成長しており、新しいアプリケーションの可能性を引き出すうえで、特にエフィニックスの技術が注目されています。同社は、Titanium™ FPGAシリコンプラットフォームを活用し、低消費電力かつ高性能な製品開発を推進しています。

今後の予定



両社は、2025年7月24日、25日に大阪で開催される「Edge Tech+WEST 2025」に参加し、これらの新しいサービスを紹介します。これにより、FPGAを利用した革新的な技術の普及が期待されます。

これからの製品開発において、技術の進化が顧客の価値をどれだけ向上させるかに注目です。OKIとEfinixの今回の提携は、その第一歩になることでしょう。


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会社情報

会社名
沖電気工業株式会社
住所
東京都港区虎ノ門1-7-12
電話番号
03-3501-3111

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