東北の自然の歩みを解き明かす特別展「東北の自然史大図鑑」開催

東北の自然の歩みを解き明かす特別展「東北の自然史大図鑑」開催



山形県立博物館では、2024年9月28日(土)から2024年12月15日(日)までの期間、プライム企画展「東北の自然史大図鑑―The Great Natural History of Tohoku―」を開催します。この展覧会では、東北地方の自然史に関する新たな発見や知見をテーマにし、県立博物館や大学博物館の協力が得られています。

展覧会の概要


本展は、東北6県に分布する「県の石」を中心に、5億年の地球の歴史を探求する内容です。「県の石」とは、日本地質学会によって各都道府県を象徴する岩石や化石が選ばれたものであり、山形県ではデイサイト凝灰岩、そろばん玉石、そして世界唯一のヤマガタダイカイギュウが選ばれています。

この特別展では、東北地方の「県の石」が一堂に会することで、日本列島の誕生から現代に至る歴史をじっくりと観察することができます。展示総数は600点以上と史上最多であり、来場者は多様な岩石や化石に触れる機会が得られます。

注目の展示物


1. ヤマガタダイカイギュウの実物化石 - この展示は世界でも唯一のものであり、大きな注目を浴びています。
2. アオモリムカシクジラウオの模式標本 - 県外初展示であり、貴重な化石が披露されます。
3. 五億年の地球の歴史が示す石たち - 各県の石の中から地域の特徴を学べます。

展示は「大図鑑」としての構成があり、全4章に分かれています。

第1章:「自然史って何?」


この章では、自然史という学問がどのようなものであり、地球の歴史がどのように理解されるかを解説します。標本を通じて、自然史の基礎に触れることができます。

第2章:「東北地方の古生代~中生代」


このセクションでは、古生代から中生代の地層から発掘された数々の化石を通じて、かつての東北の様子を垣間見ることができます。

第3章:「東北地方の新生代」


新生代における海の環境の違いを貝類化石を中心に展示し、地球環境の変遷を見せます。

第4章:「東北地方の現代」


現在の自然に焦点を当て、動植物の標本や地域資源を通じて、環境の重要性を再認識します。

関連イベント


この企画展には、記念講演会や展示解説会など、多彩な関連イベントも計画されており、各章に関連した題材が取り上げられます。特に興味深いのは、著名な専門家を招いた講演会で、自然史に関する深い知識を得る貴重な機会になるでしょう。

まとめ


山形県立博物館で開催される「東北の自然史大図鑑」は、自然史の魅力を存分に味わえる唯一無二の展示会です。古代の化石から現代の自然環境に至るまで、幅広い分野を網羅し、これまで知らなかった東北の地質的な特徴を理解する素晴らしいチャンスです。是非、足を運んでその目で確かめてください。

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