サーキュラーコンクリート
2024-08-29 18:06:31

省資源型サーキュラーコンクリート開発で環境貢献を目指す明治大学の取り組み

明治大学が手掛ける先進的なコンクリート開発



明治大学は、竹中工務店や鹿島建設等の企業と連携し、省エネルギー・省CO2・省資源型サーキュラーコンクリートの開発に取り組んでいます。この新しいコンクリートは、持続可能な社会の実現に寄与することを目的としており、廃棄物を資源として再利用する循環経済の実現を目指しています。

省エネルギーとCO2削減の重要性



近年、気候変動問題が深刻化する中で、建設業界もその影響を受けています。コンクリートは、建設資材の中でも特にCO2を多く排出することが知られており、その製造過程で大量の温室効果ガスが発生しています。このため、環境に優しいコンクリートの開発は急務とされています。

サーキュラーコンクリートとは



サーキュラーコンクリートは、CO2排出量を抑えた環境配慮型のセメントを使用し、さらに解体後のコンクリート廃材や、戻りコンクリートから取り出された骨材を利用するものです。この技術により、コンクリートの使用量の約70%を占める骨材をリサイクルし、持続可能な資源利用へと結びつけます。

開発の中心メンバー



このプロジェクトには、明治大学の小山明男教授と松沢晃一准教授が深く関与しています。彼らは再生骨材やそのコンクリートに関する研究に長年取り組んでおり、JIS(日本工業規格)の制定や改正にも貢献してきました。今回の開発では、彼らの知見を活かし、再生骨材の効率的な製造管理やコンクリートの品質管理手法の最適化を図っています。

社会課題の解決に向けて



明治大学の取り組みは、単に新しいコンクリートの開発にとどまらず、社会全体の環境課題解決に向けた大きなステップです。持続可能な社会を実現するためには、私たち一人ひとりの意識改革が必要です。明治大学はこの研究を通じて、環境に配慮した未来の構築を推進し続けることを宣言しています。

結論



省エネルギー・省CO2・省資源型のサーキュラーコンクリートの開発は、環境問題に対する重要な解決策を提供するものです。明治大学とそのパートナー企業は、この新しい技術を通じて、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出しています。この取り組みは、今後の建設業界における新たなスタンダードとなることが期待されます。


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会社情報

会社名
学校法人明治大学
住所
東京都千代田区神田駿河台1-1
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