HACCP義務化と温度校正サービス
2021年6月1日より、食品衛生法が改正され、HACCP(危害分析重要管理点)が食品事業者に対して義務化されました。この新しい制度により、事業者は厚生労働省が示す衛生管理の手引に従い、温度管理を行うために必要な機器の校正を定期的に実施する必要があります。HACCPの導入によって、食中毒やその他の食品衛生上のリスクを減少させることが期待されています。
しかし、温度計の校正を専門業者に依頼することは、コストが高額になりがちで、校正証書の取得にかかる時間も2ヶ月近くかかることがあります。この間、別の校正済みの温度計で記録を取る必要があり、事業者にとっては大きな時間と金銭的負担となっていました。
新しい「ユーザ校正サービス」の導入
これに対抗するため、新たに「ユーザ校正サービス」が開始されました。このサービスを利用することで、企業は短期間かつリーズナブルな価格で温度機器の校正が可能となります。多くの事業者からたくさんのご要望をいただいていたサービスが、ついに実現したことをお知らせします。
HACCPが求める温度管理
HACCPに基づく温度管理は、食材の安全を保つために不可欠な要素です。保管温度や加熱後、冷却後の食材中心温度を測定するためのシステムも提供されており、これにより現場の業務が大幅に軽減されることが期待されています。
ACALA MESHの導入拡大
タイムマシーンが提供する「ACALA MESH」は、IoTセンサーを活用した温度の遠隔監視と自動記録を行うシステムです。このシステムにより、労働力の軽減と改ざん不可能な高信頼性データの収集が可能になります。実際、前年度比240%の成長を記録しており、導入が急速に進んでいます。
導入企業の一例
実績として、一部企業の例では、物流倉庫のオイシックス・ラ・大地や食品工場のタカラ食品工業、不二家が参加し、またホテル厨房や外食小売店などでも広く利用されています。
今後の展望とIT導入の意義
今後、加熱や冷却後の食材の温度記録システムも正式に展開される見込みです。また、HACCPにおいて重要な従業員の健康チェックに対してもAIカメラを応用して体温測定を行うシステムが開発中です。このようなITの導入は、他業界と比べて遅れている中堅企業にとって、大きな進展をもたらすでしょう。
タイムマシーンとしては、今後も製造業のニーズを捉え、高度なサービスを提供し続ける企業でありたいと考えています。
タイムマシーンの会社概要
最後に、タイムマシーン株式会社についてご紹介します。私たちは、東京大学近くに存在する水野薬局のグループ企業として、医薬品業界向けのシステム開発からスタートしました。現在は食品事業者にもソリューションを提供し、IoTセンサーによる温度管理を通じて信頼性の高いサービスを展開しています。
- - 社名: タイムマシーン株式会社
- - 代表: 前田一樹
- - 所在地: 東京都中央区日本橋人形町1-5-5
- - 設立年: 2010年
- - 資本金: 5,000,000
- - 事業内容: IoTセンサを利用した温度管理システムおよびITサービスの開発・運営
【公式サイト】(https://tmcn.jp/)