エコバディスによる評価でキヤノングループがプラチナ獲得
国際的な評価機関であるエコバディス社が実施するサステナビリティ調査において、キヤノングループが最高位の「プラチナ」評価を初めて受賞したことが報じられました。この評価を受けるには、調査に参加する企業の中でも上位1%に入る必要があり、その意義は非常に大きいと言えるでしょう。
エコバディス社の役割と評価基準
エコバディスは、世界中の185カ国、250業種、150,000社以上の企業のサステナビリティ活動を評価する機関です。評価は「環境」、「労働と人権」、「倫理」、「持続的な資材調達」の4つの分野で行われます。企業のサステナビリティへの関心が高まる中、エコバディスの評価は、多くの企業が取引先を選定する際の重要な指標となっています。
キヤノングループの高評価の理由
キヤノングループは、これまでにも7回「ゴールド」評価を獲得していますが、今回の「プラチナ」評価は、同社のサステナビリティ活動への継続的な取り組みの成果です。調査では全ての評価分野で高評価を得ており、今後も持続可能な社会の実現に向けて活動を推進していく意向を示しています。
持続可能な社会に向けたキヤノングループの取り組み
キヤノンは、環境課題や社会課題に対して積極的に取り組んでいます。特に気候変動、資源循環、化学物質、生物多様性を重要課題として位置づけ、製品ライフサイクル全体を通じて事業活動を展開しています。たとえば、2008年には「ライフサイクルCO2製品1台当たりの改善指数 年平均3%改善」を目標に定め、これを継続して達成しています。2008年から2024年までの年平均では3.76%、累計では44.6%の改善を実現しています。
人権と社会的責任への姿勢
加えて、キヤノンは人権の尊重にも力を入れています。「キヤノングループ人権方針」のもとで、人権デューデリジェンスを実施し、従業員や取引先はもちろん、全てのステークホルダーの人権を守るための啓発活動を推進しています。さらに、グローバルサプライチェーンにおける社会的責任を担う団体である「Responsible Business Alliance(RBA)」に加盟し、RBA行動規範の遵守にも努めています。
今後の展望
キヤノングループは、持続可能な社会の実現に向けたアプローチをこれからも継続していくと考えています。「プラチナ」評価はその第一歩にすぎず、今後も新たな活動を通じて社会貢献を目指していくことが期待されます。企業としての社会的責任を果たしつつ、より良い未来を築くための努力が続くことでしょう。