はじめに
弥生株式会社が行った2026年確定申告に関する実態調査の結果が発表され、個人事業主たちが直面する課題が浮き彫りになりました。調査は全国の20〜70代の個人事業主1,000名を対象に、ネット上で実施されました。調査期間は2026年1月22日から25日までの4日間です。皆さんもご存知の通り、確定申告は日本で事業を営むうえで避けて通れない重要なプロセスです。この調査で得られたデータは、実際に直面している問題を把握し、それに対処するための指針となるでしょう。
調査結果サマリー
調査結果によれば、個人事業主が確定申告において抱えている問題は「面倒・難しい・不安」に集約されることが分かりました。具体的には、以下のような内容が挙げられています。
1.
面倒: 申告書の作成や必要書類の整理に多くの時間がかかることが難題。
2.
難しい: 税金計算や制度理解が求められるため、専門的な知識が必要。
3.
不安: 計算ミスや申告漏れについての懸念が強い。
確定申告の「面倒」
調査によると、「面倒」と感じる要因として最も多かったのが、「申告書の作成」(16.7%)でした。次いで「作業時間の確保」(16.5%)、さらに「帳票の作成、整理」(12.2%)が続きます。特に本業で忙しい中で行う確定申告作業には、物理的な作業と時間確保の二つの大きな負担があります。
確定申告の「難しさ」
「難しい」と感じる要因の多くは税金や所得の計算に関するもので、特に「税金や所得の計算」(12.1%)や「e-Taxの操作方法」(11.8%)、さらには「税制、制度の理解・対応」(9.3%)が問題に挙げられました。税制や法律が頻繁に変更されるため、個人事業主は常に新しい情報に目を光らせなければならず、これが高い壁となっています。
確定申告の「不安」
「不安」は計算ミスや申告漏れへの懸念が主要因です。「計算ミスや申告漏れへの対応」(13.6%)や「簿記の知識がない」(10.0%)といった声があがりました。正しい申告ができているかどうか、自信を持って進めることができないことからくる不安が多くの個人事業主に影響を与えています。
e-Taxの利用状況
調査の結果、e-Taxの利用意向は前年から僅かに増加し、約半数の47.9%がインターネットを通じて申告書を提出することを選択しています。これは、デジタル申告の普及が進んでいることを示す良い兆候です。e-Taxは、物理的な書類提出に比べて多岐にわたる利点がありますが、まだまだ浸透が不十分です。
AIの活用状況
興味深いことに、AIの活用率は少しずつ上昇しており、現在では19.6%に達しました。特に40代未満の層では47.8%と高い数字を示し、年代間での差が顕著です。AIを活用することで業務の効率化や業務時間の短縮が期待でき、情報収集のスピードも大幅に向上します。
まとめ
最終的に、今回の調査から我々が得た結論は、個人事業主にとって確定申告はコンスタントに大きな負担を伴う業務であるということです。成長するe-TaxやAIの利用は、その負担を軽減する手段ではありますが、依然として「面倒」「難しい」「不安」の三つの問題は根強く存在します。今後は、利用しやすいツールやサービスの開発が求められるでしょう。特に、多様なニーズに応えることができる使いやすさや、ユーザーの不安を解消するサポート体制が重要です。