ネパールの出産環境を改善するASHAの取り組み
特例認定非営利活動法人ASHAは、ネパールの医療アクセスが困難な地域での出産環境を改善するために、クラウドファンディングを開始しました。ネパールの新生児死亡率は依然として高く、これを受けてASHAは医療技術の普及と地域の医療体制の整備を目指しています。
ネパールの出産現状と課題
ネパールでは、多くの妊婦が自宅で出産を選択していますが、そこでサポートするのは経験が乏しい非専門家が中心です。このため、出産時にトラブルが発生した際、適切な医療行動をとれず、新生児の命が危険にさらされることが少なくありません。
UNICEFの報告によると、ネパールの新生児死亡率は1,000人当たり17人で、日本の0.8人と比較して非常に高い数字を示しています。これには、貧困層の妊婦が直面する医療アクセス格差も大きな影響を与えています。
ASHAのプロジェクト内容
ASHAは医療の質とアクセスを向上させるために、以下の3つの主な活動を展開します。
1. 新生児蘇生法の普及
新生児の命を守るための技術、特に新生児蘇生法の普及に重点を置いています。事前にシミュレーション研修を実施し、実践的なスキルを習得する機会を提供します。今後はカトマンズでも研修を行い、全国規模での普及を目指します。
2. 地方病院の強化
地方にある病院の医療環境を改善するため、CTGモニターなどの設備を導入します。この機器は、分娩中の母子の異常を早期に発見するために役立ちます。日本のメーカーと連携し、医療職員に対する研修も行うことで、医療サービスの質を向上させる計画です。
3. 地域保健スタッフの拡充
地域保健スタッフ制度のさらなる強化を図ります。この制度では、地域住民が妊婦や病患者を月に一度訪問し、健康状態を確認する活動を行います。医療職でないスタッフのスキル向上や、医療機関との連携体制の構築が重要な課題です。
クラウドファンディングの目的
ASHAは、このプロジェクトを実施することでさまざまな医療課題を解決しようとしています。そのためには多額の資金が必要で、クラウドファンディングを通じてのサポートを呼び掛けています。目標金額は300万円で、寄付金は現地スタッフの人件費や研修費に充てられます。
ASHAの使命
ASHAは、ネパールにおいて必要な医療にアクセスできない地域において、地域とテクノロジーを協力させる仕組みを構築しています。健康教育や医療支援を通じて、地域住民が自らの健康に責任を持てるような環境づくりを目指しています。
ご寄付のお願い
ASHAの活動には、多くの方々の支援が必要です。寄付は1,000円から受け付けており、皆様のご協力により、ネパールの命を守る活動を進めることができます。ぜひご支援をお願い申し上げます。
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ASHAは、皆さんと共に新生児の命を救うために走り続けます。