叡啓大学のActive Book Dialogue(ABD)の開催
2025年12月18日、叡啓大学(学長:有信睦弘、広島市中区)は、1階のプロジェクトワークスペース(PWS)にて、画期的な読書対話型ワークショップ「Active Book Dialogue(ABD)」を開催しました。このイベントは、地域社会における事業開発やイノベーションの促進を目的として組織されました。
ABDとは何か?
ABD、つまりアクティブ・ブック・ダイアローグは、参加者が1冊の本を共同で読み、その内容を要約し、対話を交わす手法です。この形式は、著者のメッセージを短時間で深く理解することを目指しています。通常は難解な書籍なども、異なる視点の参加者が持つ意見や解釈を持ち寄ることで、理解がより深まっていくのが特徴です。これは、“受け身で読む”のではなく、むしろ“考えながら読み、他者との対話を通じて意義を見出す”といった活動を促します。
今回のテーマ
今回取り上げられた題材は、MITテクノロジーレビュー日本語版eムック vol.76の『AI時代の創造性:人間と機械が紡ぐ新しい表現』です。本書では、AIの進化が及ぼす「創造性」や「人間の役割」について深掘りし、参加者たちの間で今後の社会やビジネスへの影響について議論が交わされました。
イベントの流れ
参加者は、事前知識を持たずして本に取り組むことから始めます。最初のステップでは、3分間で「気になるページ」を選び、その後の約30分間で内容を要約します。次に、参加者は2分ずつ内容をリレー形式で発表し、最後には全体で意見を交換し、気づきを深め合いました。同じ本を読んでいても、各人の注目ポイントは異なるため、互いの発表を通じて新たな理解が得られる印象深い時間となりました。
参加者の反応
参加者の声をいくつかご紹介します。
- - 「終了後には参加者同士で一体感が生まれ、社内コミュニケーションの活性化にも貢献できたと感じました。」
- - 「短時間で効率的に手分けして読むという手法が新鮮で、情報を効果的にインプットできました。」
- - 「対話を通じて多様な意見を聞き、自分の考えが変わる貴重な体験をしました。」
- - 「日常業務ではなかなか議論することの少ないAIや先端技術について深く考えることができ、大変満足しています。」
多様な専門分野や視点を持つ参加者たちの意見を交わす中で、密度の濃い学びの時間を育むことができました。
今後のイベント予定
次回のABDは、2026年2月19日(木)18:30〜20:30に開催が予定されています。事前準備は不要で、初めての方でも気軽に参加できます。参加希望の方は、以下のフォームからお申し込みください。
申し込みフォーム
叡啓大学は今後も産学官連携の促進を図るため、様々なイベントを計画しています。最新のイベント情報は、大学の公式ウェブサイトや実践教育プラットフォーム協議会を通じて随時お知らせしますので、ぜひご覧いただきお気軽にご参加ください。