ミリアド・ジェネティクス、BRACAnalysis診断システムの保険適用範囲を日本で拡大

ミリアド・ジェネティクス、BRACAnalysis診断システムの保険適用拡大

遺伝子検査およびプレシジョンメディスンの先駆者、ミリアド・ジェネティクスは、日本におけるBRACAnalysis®診断システムの保険適用範囲が拡大されたことを発表しました。この拡大により、特定の乳癌患者の治療において、リムパーザ®（オラパリブ）の使用がより一層サポートされることになります。

BRACAnalysis診断システムの意義

日本の厚生労働省は、BRACAnalysis診断システムを、HER2陰性かつ生殖細胞系列BRCA遺伝子変異陽性の乳癌患者における術後の薬物療法として、リムパーザを使用する際のコンパニオン診断として認可しました。この決定は、乳癌患者が自身に最適な治療法を選択するための重要なステップとなります。

ミリアド・ジェネティクスの最高執行責任者、ニコール・ランバート氏は、「日本における保険適用の拡大によって、乳癌の治療においてバイオマーカーを利用する意義が立証されました」と述べています。その証拠として、多くの臨床試験データが示されています。

リムパーザの効果と臨床試験

OlympiA第III相試験では、リムパーザの使用が無浸潤疾患生存期間（iDFS）の顕著な改善に寄与することが確認されました。この試験は、再発のリスクや新たな癌の発生、死亡率を低下させる効果があることを示しています。

倉岡俊介氏、ミリアド・ジェネティクス日本法人の代表は、「この保険適用の拡大は、より多くの乳癌患者がBRCA1/2遺伝学的検査を受けられることを意味し、治療方針決定のサポートとなるでしょう」と強調しました。

さらに、BRACAnalysis診断システムは、患者のBRCA1およびBRCA2遺伝子の変異を検出し分類するもので、様々な病的変異を識別し、診断や治療に役立てられます。

ミリアド・ジェネティクスのビジョン

ミリアド・ジェネティクスは、個人の遺伝情報を基に健康状態を向上させることを目指しており、多くの病気のリスクを評価するための遺伝子検査を開発しています。これにより、医療コストの削減や、質の高い患者ケアの実現を図っています。

Fast Companyは、ミリアドが2022年に評価された「世界で最も革新的な企業」の一つであることを称賛しており、その功績は遺伝子検査の普及に貢献しています。詳細情報はミリアドの公式サイトをぜひご覧ください。