ラクスが提供する新しい債権管理サービス
株式会社ラクスは、2025年7月1日から新しいサービス「楽楽債権管理」を販売することを発表しました。このサービスは、請求データと入金データの照合及び消込作業を自動化し、経理担当者の業務を大幅に効率化することを目的としています。
債権管理業務の現状と課題
現代のビジネス環境において、多くの企業が債権管理システムを十分に導入していないのが現状です。最近の調査によると、約60%の経理担当者が入金照合や消込業務をExcelや目視などの手作業で行っていることがわかりました。このようなアナログな業務は、経理担当者にとっての負担だけでなく、事業運営におけるリスク要因にもなりえます。
特に、「請求データと入金データを一件一件手作業で消込することが最も大きな負担」との声が多く、「請求データと入金データの過不足確認」や「入金データの取得」など、さまざまな課題が浮き彫りになりました。これらの問題は、業務の属人化や確認漏れといった、経理業務における生産性を低下させる要因とされています。
「楽楽債権管理」の特徴と機能
「楽楽債権管理」は、こうした課題を解決するために設計されています。以下に主な機能を紹介します。
1. 自動照合機能
このサービスでは、銀行から取得した入金データと請求データを自動で照合できます。このため、目視による確認作業が不要になり、作業時間を大幅に短縮できます。
例えば、顧客ごとに振込手数料の誤差の許容範囲を設定でき、その範囲内であれば自動で消込処理が実施されるため、業務の効率化が図れます。
2. 柔軟な入金パターンの対応
複数の請求に対する一括入金や、1件の請求に対する分割入金など、さまざまな入金パターンに柔軟に対応します。操作は簡単で、対象となる明細をクリックするだけで消込が完了します。また、各明細のステータスを一覧で確認できるため、対応漏れを防げます。
3. 仕訳作業の効率化
消込が完了した後は、その結果を基に仕訳データを自動作成します。このデータはCSV形式で出力できるため、会計ソフトへの入力作業も軽減され、月次決算を早めることができます。
導入後のメリットと展望
「楽楽債権管理」を導入することで、債権管理業務にかかる作業時間を削減し、ヒューマンエラーのリスクを低減できます。さらに、業務品質のばらつきも防げると期待されています。
ラクスは、今後もAI技術を活用し、より高精度な請求と入金の照合を実現することで、債権管理プロセス全体の自動化を一層進めていく計画です。加えて、「楽楽クラウド」内で提供されている複数のプロダクトとの連携を強化し、販売、請求書発行、債権管理までの業務フローを一貫してサポートするソリューション力を高めていきます。
会社概要
- - 社名: 株式会社ラクス
- - 本社: 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5リンクスクエア新宿
- - 設立: 2000年11月1日
- - 資本金: 3億7,837万円
- - 代表者: 中村崇則
- - 事業内容: クラウドサービス事業
- - 会社HP: ラクス公式サイト
この新サービスによって、多くの企業の債権管理業務がスムーズになることが期待されています。