星野リゾートとJALが連携する新たなキャンペーン
2023年10月17日、星野リゾートと日本航空(JAL)が手を組み、日本の地方観光の魅力を訪日観光客に広める「王道vs穴場キャンペーン」を実施します。この取り組みは、観光地のオーバーツーリズムへの対策としても注目されており、地域活性化への貢献を目指しています。
キャンペーンの目的
観光庁の宿泊旅行統計調査によれば、2023年の外国人訪日観光客の宿泊者数は約1億1775万人に達し、新型コロナウイルスパンデミック前の2019年を超える結果を出しています。しかし、観光が集中しているのは主に東京都、大阪府、京都府、北海道、福岡県などの上位5都道府県に限られており、地方への訪問者は依然として少数にとどまっています。そこで、両社は「桜」「祭り」「紅葉」「雪」「自然・アクティビティ」といった、日本の魅力的な観光資源をテーマに、王道観光地と穴場観光地の両方を紹介する特設サイトを設け、その魅力を広めることを目指します。
「王道」vs「穴場」観光地の紹介
特設サイトでは、例えば「王道」観光地として京都市が紹介され、歴史的な文化遺産と桜が堪能できる場所としてアピールされます。一方、「穴場」には、山口県の長門市や青森県の弘前市が挙げられ、知られざる名所を訪れる新たな楽しみを提供します。長門市では温泉街の川沿いに咲く桜並木を楽しむことができ、弘前市の桜公園では美しい桜のトンネルが訪れる人々を魅了しています。
パッケージプランの販売
このキャンペーンに合わせて、JALは訪日観光客向けのダイナミックパッケージプランの発売を開始します。このプランでは、季節に応じた特別な宿泊施設を組み合わせ、訪日観光客に新たな旅行のスタイルを提案します。また、公式サイトを通じて予約が可能で、バリエーションに富んだ施設が揃っているため、利用者は自身の好みに合わせたプランを選ぶことができます。
Instagramを活用したフォトキャンペーン
さらに、両社はInstagramを利用したフォトキャンペーンを実施します。日本国内に住む人々に向けた「伝えよう!隠れた日本の魅力」キャンペーンでは、エントリーが可能です。参加者は隠れた日本の名所を撮影し、指定のハッシュタグを付けて投稿することで応募できます。優秀な作品には豪華賞品が贈られ、地域の魅力を広めるチャンスが与えられます。また、訪問者向けには「Discover Japan's Hidden Gems」キャンペーンが展開され、海外に向けても日本の文化や自然の美しさが広く伝えられるよう計画されています。
まとめ
星野リゾートと日本航空の共同キャンペーンは、訪日観光客に日本の魅力的な地方を知ってもらうための素晴らしい試みです。地域の観光資源を最大限に活かし、双方のメリットを享受しつつ、日本全体の観光業の復興につなげることが期待されています。この機会に、ぜひ日本の隠れた魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。