インド市場に革命を起こす「スマートヘルメット」
株式会社Nextremerは、東京都板橋区に本社を構え、AI関連技術の開発に力を入れる企業です。この度、同社は自社開発したマルチモーダル対話エンジン「A.I. Galleria」を活用し、自動車関連イベント「Auto Expo 2016」にて「スマートヘルメット」のプロトタイプをお披露目しました。
スマートヘルメットの機能
新たな「スマートヘルメット」は、音声での対話機能を実現します。ヘルメット内部にはマイクとスピーカーが装備されており、専用のAndroidアプリと連携することで様々な機能を発揮。具体的には、以下の3つの機能が提供されます:
- - ナビゲーション機能:リアルタイムで地図を表示し、目的地への案内を行います。
- - 通話機能:通話の受発信が可能で、運転中でもコミュニケーションが容易に行えます。
- - 音声メモ機能:必要なメモを音声で残すことができるため、手を使わずに情報を記録できます。
また、スマートヘルメットは“シェイキング・インターフェース”を採用しており、頭の動きによって操作ができるため、運転中でも安全に扱うことが可能です。
開発背景と市場ニーズ
Nextremerのスマートヘルメット開発の背景には、インドの交通事情があります。インド南部のプネ市では、車両利用者の80%以上が二輪車を利用しており、ヘルメットの着用義務にも関わらず多くの人が遵守していないのが実情です。特に、14歳以下の子供が関与する事故が多発しており、これはヘルメット未着用が要因となっています。
こうした状況下で、政府による罰則が厳格化されており、今後のヘルメット需要はますます高まると予想されます。Nextremerは、この市場ニーズに応える形での機能アップデートを進め、実証実験の実施を目指しています。
インドAuto Expo 2016の重要性
「Auto Expo 2016」はインド最大の自動車展示会として、多くの自動車関連業者が参加します。隔年開催されるこのイベントでは、車両だけでなく部品や試験機器なども展示され、来場者数は国内外から集まる多くの関心を集めています。今年は第13回の開催となり、世界のモーターショーに匹敵する規模を誇ります。
Nextremerは、今回の展示を通じて「スマートヘルメット」の可能性を広げ、今後の活動にさらなる期待が寄せられています。AI技術を駆使した新たなヘルメットが、運転者の安全性を向上させる役割を果たすことを目指しています。これからも、次世代の交通安全対策としての展開に注目が集まることでしょう。
公式ウェブサイトやブログでも、最新情報が発信されているため、興味のある方はぜひチェックしてみてください。