大和総研とステート・ストリートのパートナーシップ
株式会社大和総研とステート・ストリート・コーポレーションが、投資信託委託会社向けの新たな投信計理システムの構築に向けてパートナーシップを結びました。この提携は、日本国内における両社の投信計理業務を強化し、機関投資家に対するより高品質なサービスを提供することを目指しています。
背景と意義
大和総研は東京都江東区を拠点に活動する大和証券グループのシンクタンクであり、リサーチやコンサルティング、高度なデータ分析を行っています。一方、ステート・ストリートは、米国マサチューセッツ州ボストンに本社を構え、グローバルな資産管理業務を展開する金融機関です。両社の協力により、日本市場における投信計理業務の効率と質が向上することが期待されています。
投信計理システム「FAIMS」の導入
ステート・ストリートは、大和総研が提供する投信計理システム「FAIMS」を導入します。このシステムは、リアルタイムかつ包括的な計理情報へのアクセスを提供し、ポートフォリオ管理の高度化を支援します。望月社長は、「ステート・ストリートと協業することで、現代の複雑な投資環境を乗り越えるための知見を得られる」とコメントしました。
ステート・ストリートの期待
ステート・ストリート信託銀行の寺田社長も、日本市場における重要性を強調し、同社の資産管理サービス事業における投信計理業務の中核を担っていると述べました。最近のパートナーシップにより、グローバルな運用機関に対して高度な投信計理およびファンド・アドミニストレーション業務のソリューションが提供できることを嬉しく思っています。これにより多様な顧客ニーズに応え、市場の変化に適応するためのシステムを整備していく意向です。
世界規模の信託業務
ステート・ストリートは、世界中で52,000以上のポートフォリオに計理サービスを提供しており、米国投資信託の41%の日次純資産価額を計算しています。これにより、国際的な金融市場における信頼性を確保し、サービスの質を向上させています。
大和総研の専門性
大和総研は、金融機関や事業会社、健康保険組合など様々なクライアントに対して、業務改革に向けたコンサルティングや情報システムサービスを提供しています。リサーチ、システム開発、データ分析の分野での専門性を活かし、より効率的で革新的なソリューションを提供することに注力しています。
この新たなパートナーシップの構築は、両社の強みを活かし、日本の投資環境における競争力を高めることが期待されています。どのようにこの連携が進化し、実際のビジネスにどのように寄与するかが今後の注目ポイントです。