小樽市がED76電気機関車の展示再開を目指す
北海道小樽市とふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営する株式会社さとふるは、2024年7月22日から「さとふるクラウドファンディング」にて、電気機関車ED76の展示を再開するための寄付を募集することを発表しました。このプロジェクトは、「北海道国鉄電化の開拓者を後世に残そう」と題され、目標寄付額は1500万円です。
事業概要と寄付の流れ
このプロジェクトは、ふるさと納税の仕組みを活用したクラウドファンディング型の寄付募集です。寄付者は具体的な使途から寄付先を選ぶことができ、寄付金額やメッセージの投稿も可能です。事業名は「北海道国鉄電化の開拓者を後世に残そう」を掲げており、展示再開に向けた寄付受付期間は2024年7月22日から10月21日までの約3ヶ月間です。
プロジェクトの詳細は
こちらのURLから確認できます。
展示計画の重要性
電気機関車ED76は北海道の鉄道電化の先駆者として知られており、その存在は地域の鉄道史において非常に重要です。ED76が展示される小樽市総合博物館では、この貴重な歴史的遺産を未来に伝えていくことを目指しています。加えて、試作機であるED75も重要な役割を果たしており、これらの機関車はいずれも20世紀後半の北海道の社会の変遷を知るために欠かせない存在です。
小樽市は過去に「電気機関車にPCBを含む機器がある」という報告に伴い、解体作業が進められた結果、多くの方にご不安をおかけしてきました。しかし、市としては「できるだけ多くの部品を残す方針」を掲げ、ED76の前頭部を保管したことで今回の展示再開が可能になりました。
寄付の必要性と目標
展示再開には数千万円の経費がかかる見込みであり、そのために広く支援を募っています。寄付金は展示の準備に使われ、特に鉄道に情熱を持つ方々からの応援を強く求めています。寄付者参加型のクラウドファンディングを通じて、地域の活性化を目指し、来年度に控えるED75の全体展示につなげていくことが期待されています。
さとふるとCAMPFIREの連携
また、株式会社さとふるは、株式会社CAMPFIREと業務提携を結んでおり、今後も地域の自治体や生産者を支えるための取り組みを進めていく方針です。プロジェクトへの寄付はCAMPFIRE経由でも行うことができ、地域活性化のための様々な支援を受けています。
まとめ
過去の歴史を今に伝える重要な役割を担うED76電気機関車の展示再開は、地域の文化財としての価値を高めるだけでなく、小樽市の魅力を引き出す大きなステップとなります。寄付者の皆様の温かい支援をお待ちしています。小樽の鉄道の歴史を未来に繋げるため、一緒にこのプロジェクトを成功させましょう!