新しい骨髄濃縮技術
2024-09-25 22:42:22

Arthrex Japanが発表した骨髄濃縮技術の新製品「Angel BMC キット」

Arthrex Japan合同会社は、2023年11月より新型のPRP調整システム「Angel cPRP/BMCシステム」を投入し、さらに2024年10月からは「Angel BMC キット」を全国で販売することを発表しました。この新たな医療機器は、患者の骨髄液を扱い、BMC(濃縮骨髄液)の調整を行うことが可能です。特にこの「Angel BMC キット」は、国内初のPRPとBMCの濃度調整、そして自動分離が実現できるクラスⅢ医療機器として位置付けられています。

BMCとは、骨髄液に含まれる再生に必要な細胞や成長因子を高濃度に濃縮したものを指します。これには、骨や血管の再生を促進する様々な因子が含まれており、特に運動器系の疾患に対して高い治療効果が見込まれています。具体的には、骨や軟骨、腱の疾患において有効です。

「Angel BMC キット」に含まれる主な成分としては、骨髄由来間葉系幹細胞(BM-MSC)、血管内皮前駆細胞(EPC)、その他の骨髄単核球細胞(BMNC)などがあります。これらの細胞は、それぞれ異なる機能を持ち、骨や軟骨の再生、血管の修復等に寄与します。

また、BMCには血小板由来成長因子(PDGF)や血管内皮成長因子(VEGF)、線維芽細胞増殖因子(FGF)といった治療に効果的なタンパク質も多彩に含まれています。これらの成分は、細胞の増殖、血管の形成、炎症の抑制など、再生医療において重要な役割を果たします。特に、日本ではあまり実績がないものの、欧米では既に多くの臨床適用が成功しています。

整形外科の分野においては、BMCを外来診察室で注射する形での治療や、再生医療手術を通じてその効果を発揮することが期待されています。変形性関節症や難治性の腱疾患に対する治療法は具体的に以下のように行われます。外来診察時には、関節内にBMCを注入し、手術では骨に直接注入することが行われます。また、骨と骨の間にBMCを混ぜた人工骨を移植する方法や、手術時に再建組織へBMCを注入する方法も取り入れられています。

Arthrex Japan合同会社は、米国フロリダ州に本社を持つArthrex Inc.の日本法人として、医療機器の開発、販売を手がけています。これまでにも多くの革新的な治療システムを導入し、整形外科分野における医療の向上に寄与しています。今後も「Angel BMC キット」は、再生医療の現場で重要な役割を果たすことでしょう。

興味がある方は、Arthrex Japanの公式サイトで最新情報や製品についての詳細をチェックしましょう。


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会社情報

会社名
Arthrex Japan合同会社
住所
東京都新宿区西新宿新宿NSビル28階
電話番号

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