不動産投資市場の現状
2010-06-09 15:00:02

不動産投資市場の底打ち感鮮明化!「今が買い時」と考える投資家増加、ノムコム・プロ意識調査

不動産投資市場の現状:買い時感の高まりと投資家の意識変化



野村不動産アーバンネット株式会社が運営する投資用不動産サイト「ノムコム・プロ」は、2010年5月、会員を対象とした不動産投資に関する意識調査を実施しました。その結果、不動産市場に大きな変化が訪れていることが明らかになりました。

底打ち感の鮮明化と買い時への意識



調査によると、「今が買い時」と考えている投資家は57.1%に上り、前年の調査と比較して5.3%増加しました。「間もなく買い時が来る」と回答した投資家を含めると、約85%の投資家が現在の市場を買い時と捉えていることが分かります。

さらに、不動産価格が既に底を打っていると考える投資家の割合は41.4%に達し、前年調査の倍増という結果に。この結果から、市場の底打ち感が明確になっていると言えるでしょう。

今後の不動産価格の予測については、「上がる」25.6%、「横ばい」48.8%、「下がる」25.6%と、ほぼ三つ巴の状態です。しかし、買い時感の強まりを考慮すると、市場の回復への期待感が伺えます。

景気動向と投資行動の変化



最近の景気動向を踏まえた投資家のマインドの変化について見てみると、「積極的に探すようになった」と回答した投資家が38.7%と最も多く、現状維持の37.8%を僅かに上回りました。「当面様子見」は21.9%にとどまりました。これは、景気低迷下においても、割安な物件を求める投資家の積極的な姿勢が反映されていると考えられます。

今後の投資先:不動産投資への高い関心



今後1年間で投資したい商品について尋ねたところ、「不動産投資」が68.8%と圧倒的な支持を集めました。「株式」が40.9%、「投資信託」が17.6%と続きました(複数回答可)。

不動産投資と株式投資への高い関心の背景には、「価格が底打ちしている」「割安感がある」「景気回復による価格上昇が見込める」といった期待感があるとみられます。

購入したい物件:区分マンションの人気が上昇



購入したい物件の種類については、「区分マンション」が52.0%と最も多く、前年調査から10%増加しました。次いで「一棟マンション」48.9%、「アパート」45.7%となりました(複数回答可)。

特に注目すべきは、1,000万円未満や1,000万円~3,000万円未満といった予算帯の回答が増加したこと。これは、特に投資物件非保有者(購入検討者)の間でこの傾向が顕著であり、手頃な価格のワンルーム投資への関心の高まりを示唆しています。

まとめ:市場回復への期待感と新たな投資家の台頭



今回の調査結果からは、不動産市場の底打ち感、買い時感の高まり、そして積極的な投資姿勢を持つ投資家の増加という、複数の重要な傾向が読み取れます。特に、手頃な価格帯の物件への関心の高まりは、新たな投資家の参入を示唆しており、今後の市場動向に大きな影響を与える可能性があります。

野村不動産アーバンネット株式会社は、今回の調査結果を踏まえ、「ノムコム・プロ」のサービス向上に努めていくとしています。

会社情報

会社名
野村不動産アーバンネット株式会社
住所
東京都新宿区西新宿1-26-2新宿野村ビル
電話番号
03-3345-7778

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