東京の新たな不動産アセットマネジメント会社誕生の裏側
東京を拠点に不動産事業を展開する東通グループが、2025年4月1日、新たに「東通アセットマネジメント株式会社」を設立しました。この新会社は、海外投資家との強力なネットワークを持つ同グループと、アジリティー・アセット・アドバイザーズとの合弁により誕生しました。
東通グループの理念と成長戦略
東通グループのコーポレートスローガンは「信じる未来、託す東通グループ 街の魅力を高める革新的なパートナー」です。この理念を基に、不動産売買、賃貸管理、土地開発、ホテル事業などの多岐にわたる事業を展開し、地域社会への貢献を行っています。
今回の新会社設立は、グループが次のステージへ進むための大きな一歩であり、特に不動産アセットマネジメントに特化したサービスを提供することを目指しています。東通グループは2030年までに運用資産規模を3,000億円に達成することを目標にしています。新会社はこの成長の中核を担う存在となるでしょう。
アジリティー・アセット・アドバイザーズとの提携
アジリティー・アセット・アドバイザーズは2005年に設立され、日本だけでなくアジア太平洋地域全体での多様な不動産投資・運用の実績があります。今回の提携により、両社は不動産市場に新たな風をもたらすことを目指します。アジリティーはフィリップキャピタル(シンガポール)やガウ・キャピタル(香港)からの出資を受けており、機関投資家との強固なネットワークを利用しながら、グローバルな運用体制を確立しています。
具体的な事業内容と今後の展望
東通アセットマネジメント株式会社の事業内容は以下の通りです:
- - 不動産(信託受益権を含む)アセットマネジメント事業
- - 不動産ファンドの運用に関する投資顧問業務
- - ファンドマネジメント業務
- - 不動産仲介事業
設立されたばかりのこの会社は、最初のステップとして、宅地建物取引業免許の取得を目指します。この免許を取得後、総合不動産投資顧問業や投資運用業のライセンス申請を行う予定です。これにより、約2年後には正式に資産運用事業をスタートする計画です。
代表者たちのコメント
東通コミュニティ株式会社の代表取締役である桜木翔氏は、新会社の設立について「アジアだけでなく世界の投資家とつながる運用会社を目指す」と意欲を示しています。また、アジリティーの社長海保欣司氏は、20年間のノウハウを活用し、長期的な視野を持った運用を行うことを強調しました。さらに、東通アセットマネジメントの代表取締役宮本裕司氏は、投資家の利益を最優先とし、新たな価値を市場に提供する決意を語っています。
最後に
東通アセットマネジメント株式会社は、今後の不動産業界の進化に貢献することが期待されます。地域に根ざした知見とグローバルな運用力の融合は、日本国内不動産市場に新しい風を吹き込むことでしょう。これからの成長と展望に、ますます注目が集まります。