ライカSL3-Sの全貌
ライカから新たに登場した「ライカSL3-S」は、2400万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載した、最新のフルミラーレスカメラです。このカメラは、動画機能が強化されており、最大6Kでの撮影が可能です。これにより、プロの撮影現場だけでなく、一般のユーザーにも高品質な映像制作をサポートします。
高速なオートフォーカスと連写機能
「ライカSL3-S」の最大の特長の一つが、新設計のオートフォーカスシステムです。IP54に準拠した防塵・防滴性能を備えたフルメタルボディに、位相差検出AF、デプスマップ、コントラストAFの三つの方式を融合することで、迅速かつ正確なフォーカスを実現します。特筆すべきは最大30コマ/秒での連写が可能なことです。これにより、動きの速い被写体でも逃すことなく撮影できます。
コンテンツクレデンシャル機能
ライカSL3-Sは、ライカSLシリーズとして初めて「コンテンツクレデンシャル」機能を搭載しました。撮影した画像にカメラの種別や撮影者、画像の来歴といったメタデータを付加することで、画像改ざんを防ぐ役割を果たします。この情報は無償で提供されるツールを利用して容易に確認可能です。これにより、画像の真正性を低下させることなく、透明性の高い制作環境が整います。
多彩な動画撮影機能
このカメラがもたらす動画撮影機能も目を見張るものがあります。最大6Kのオープンゲート動画を撮影でき、後から構図の調整が可能です。加えて、5.9KのRAW動画を外部記録デバイスにHDMI出力でき、高品質な映像を無限の時間、高画質で記録可能です。また、CFexpress Type Bメモリーカードに対応しているため、データ転送速度も極めて高速です。映像や音声の同期も、専用タイムコードインターフェースによって、プロフェッショナルな作業が実現できます。
シームレスなワークフローを促進
「ライカSL3-S」は、汎用性の高いインターフェースと接続性を準備しており、プロの現場でもシームレスな作業が可能です。USB Type-Cポートを活用して、iPhoneやiPadとの直接接続も実現。データの転送もスピーディーに行えます。また、2025年には、アドビ社の「Camera to Cloud」機能にも対応予定で、撮影したデータをそのままクラウドにアップロードすることが可能となります。
豊富なレンズ選択肢
レンズマウントはライカLマウントを採用。ライカのSLレンズに加え、Lマウントアライアンス各社の高性能レンズも対応します。さらに、マウントアダプターを使えば、シネレンズの使用も可能です。これは映像制作の幅広いニーズに応えるための大きな強みとなります。
デザインと操作性
光学系をガラスレンズで精巧に設計されたEyeRes®ファインダーは、576万ドットの高解像度と120fpsの高フレームレートを誇り、スムーズかつクリアな映像を実現します。また、チルト式のタッチパネル液晶モニターは、角度調整が容易で表現の幅を広げます。エルゴノミクスデザインによるグリップ感やユーザーインターフェースの改良によって、操作性も大幅に向上しており、プロの映像制作を支援する「Cineモード」も搭載されています。
発売予定
「ライカSL3-S」は2025年1月25日より、ライカストアや正規特約店を通じて購入可能です。今回は、過去のライカの伝統を継承しつつ、新たな一歩を踏み出した製品として、多くのユーザーに愛されることでしょう。これからもライカの動向には目が離せません!
【製品ページ】
ライカSL3-S
ライカSLシステムについて
ライカSLシステムは、2015年の誕生以来、写真と動画撮影の機能を融合させた特長を持ち、特にフルサイズフォーマットとLマウントをベースにしたシステムです。2024年3月に登場した「ライカSL3」は、ライカの製品の中でも突出したクオリティと使いやすさを誇り、この流れを受け継ぐ「ライカSL3-S」が今後の映像制作分野でどのように活躍するか、非常に楽しみです。